2019年12月、元農水次官の長男殺害事件の判決が出ましたが、こんな形でしか、自分の子供をこの世から抹殺しなければならなかった親の気持ち。そして、子供が、爆発して事件を起こし、人を殺めてしまった親の気持ち。
23年前の1996年11月、同じ様な事件が起こっています。「
東京・湯島金属バット殺人事件」で、こちらも家庭内暴力に悩んだ父親が、当時14歳の長男を金属バットで殴り殺している。
この父親は、都内の「精神科クリニック」に相談しているが、息子の暴力はエスカレートしていったようです。
そんな思いを巡らせても、一方で、
全国の児童相談所(児相)がネグレクト(育児放棄)を理由に指導、対応している18歳未満の子どもが、2019年9月時点で1万574人に上ることが12月12日、わかった。
理由は色々あるだろうが、勝手に生んでおいて、このざまです。
日本という国は、江戸時代も、「性」に放漫(放漫というより、だらしない)で、くっ付いては生むのですが、親は「
7歳までは、神のうち」と云って勝手に殺してしまう風習があったそうです。 自分のお腹から生まれてきた子供を貧乏なら、自分の身を守る為に何しても、殺しても良い様です。
世界一、子供を可愛がる国ですが、裏では、「
鬼畜」なようなことが、平気で行われていた国でもあります。今でも、子供(胎児も含めた)の死亡率が高い場所は、産院での堕胎です。
1.「ひきこもり状態」の40〜64歳が推計61万人
1)「引きこもり」の実態
(1)年齢・性別
・20~24歳と25~29歳が24.5%で最も多い
・30~34歳と35~39歳が20.4%
男女別では、男性が6割以上を占めた。
(2)「引きこもり」期間
・7年以上が34.7%で最多で、前回の16.9%から倍増。
(3)「引きこもり」になった年齢
・15~24歳が6割以上を占め、「不登校」「職場になじめなかった」などの理由を挙げた
・35~39歳も10.2%と前回の5.1%を上回り、比較的年齢が高くなってから引きこもる人が増えた
この数も、潜在的には、もっと多いのではないかと。。。考えてしまいます。調査したのは、15~39歳の「引きこもり」で、40歳以上の数は、不明です。
そして、改善できないから、「引きこもり」の
高齢化も進んでいる状態です。
■2019年3月、内閣府によれば、40~64歳の「ひきこもり中高年者」の推計は約61万3000人にも上る。気が付けば、平成時代にこの現象は始まっていたのでしょう、昭和の高度経済成長期に生まれた子どもたちでしょうか、引きこもりが、密かに、始まっていたんでしょうね。
■
8050問題の深層: 「限界家族」をどう救うか
他人事ではない、「親子共倒れ」社会の現実
実態は、このように表面化してきましたが、何で? どうして? と考えると、要因は一つではなく、脳に関係する事柄でもありますし、社会の中の環境にも影響されていますので、誰が悪い、何が悪い、だからこう改善しろ。。。とは、言えない状況ですが、どんな状況からこのような事態になるのかは、複数ありますので想定される原因をちゃんと、認識しておくことが必要でしょう。
引きこもりとは何なんでしょう? 社会の中で、経済的な格差ではなく、何の格差さんでしょうか? 人間関係から遠ざかる行為は、何の格差なのでしょう。
頼れるものが、居るうちは、引込っていられるが、親がいなくなっても、そのままでしかない状況を自分自身では、もう、打破できない「心」。 やはり、助けが必要なのでしょう。
2.社会の変動
1)現代社会の変動と子供の養育環境
現代は、裕福ではないが、独立して、見かけは自由になっていますが、そのせいで他人との関係性が、極めて、希薄になっている。
その変動とは、人々の個人化が進み、関係の安定性が減少していく流れである。それは、人々が固定化した関係を嫌い、自由になろうとすることで促進されている。
そこからはプラス面とマイナス面が表れる。
参照:「
私たちの国で起きていること」 朝日新聞時評集 (朝日新書) 小熊 英二 (著)
まさに、「
変動」という事で云えば、貧乏な時代はみんな寄り添って暮らしてきたが、経済が成長して、ある適度、貧乏でも食ってゆけるようになると、核家族化してき、みんな自由になると同時に、格差が広がり、食っていけないほど貧乏ではないが、何一つ経済的に余裕のない相対的な貧困化が進んでしまう要因でもあります。社会が階層化してきて、それが固定化してきています。
この流れは、「誰も止められない」のです。 「誰も」です。
なぜなら、みんなそうしたいからです。
他人との関係性が、極めて、希薄になると、色々なことも経験できなくなる。
幼少期から、親、兄弟、親戚、近所の大人、学校外のお友達、学校が終わっても、人間性を築く場所が有ったが、現代は、塾に行くか、家の中で、一人でじっとバカゲームをしているだけで、学校以外の近所のガキどもと遊ぶこともない。
いつも、接しているのは、せいぜい母親くらい、親父は遅くならないと家に帰ってこない。
社会をどう捉えているのかは、人それぞれ、どの階層に居るのかによっても、違うでしょうが、上の階層の人間は、社会的にも力もあり、変えようとは決してしない。
「日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学」で記載されているように
変動が起きているのは、下の階層の民衆です。 社会の仕組みで云えば
「残余型」の人たちです。
下の階層の人間たちは、どんどん貧窮してゆく。 上の階層の人間は、社会が乱れる、混乱する、ぎりぎりの処まで、放置する。 これが日本の現状で、このまま現状が維持さて、行くところまで、行きつくのではないでしょうか。
2)社会性を身に着けることが困難になったガキども
こんな状態で、子供は、「社会性」を身につける事ができると思います?
こんな状態では、例え「脳」が病んでいなくても、極めて、脆弱な「ガキ」が大量に発生してしまうのは、目に見える。。。もう、現にそういう状態の「ガキ」が世の中に大量に送り出されている。
極めて、脆弱なという意味は、学校で、友達や先生と、ちょっと何かあれば、すぐ「学校に行きたくない」が始まる。
最後には、「引きこもる」。 社会人になっても、極めて脆弱なため、同じように「会社に行きたくない」と、家に「引きこもり」が始まる。
他人との関係性が、極めて、希薄にしか育っていないと、ちょっと、嫌な事があると、すぐ逃げるのです。
「無理しないで、逃げて良いんだよ」といえる場合もあるだろうが、極めて「脆弱」で、ただの「クソ我儘」な、社会性の無い、打たれ弱い、ガキが量産され続けている。
逃げ道を作るだけでは、根本的に解決することは無理でしょう。
打たれ強い、社会性のある、たくましい「ガキ」を育てるには、どうしたら良いのかを先に考えるべきでしょう。
ただこれも、元々、生まれつき「頭(脳)」の配線が可怪しい場合や、親の配線状態も可怪しい場合は、区別しないといけません。
元々、生まれつき「頭(脳)」の配線が可怪しい場合、
打たれ強い、社会性のある、たくましい「ガキ」を育てるには、どうしたら良いのかを先に考えるべきでしょう。
などと言っても、こればかりは無理ですので、区別すべきでしょう。
区別すると、生まれつき「頭(脳)」の配線が可怪しさや、子供の「養育環境」の劣悪さが、浮き彫りになってくると思います。
3.優生学と人間社会
■優生学と人間社会
昔、ドイツ、
スウェーデンなんかも、そうですが、所謂「優生保護法」を国が発動して、障害を持った人たちの断種(
「不良な」子どもを作らせないために強制的に不妊手術を受けさせる)を行っていた歴史もあります。 日本では、「
ハンセン病」などがそうです。
-----------------------------------------------------------------------
■ヒトラ-とユダヤ人
「ナチスドイツ」の場合は、ユダヤ人に対する迫害だけではなく、最初は、障害を持った人たちの断種(
「不良な」子どもを作らせないために強制的に不妊手術を受けさせる)こちらを先にやっていたのです。 それがユダヤ人までに波及してしまった。 どうしてかは、歴史を自分で調べてみればわかるでしょう。
------------------------------------------------------------
4.日本生まれのナチズム?
2016年、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人を殺害し、26人を負傷させたとして、殺人罪などに問われた元同園職員、植松聖被告(29)と拘置施設で接見した牧師がいるのですが、 その人は北九州市で長年、路上生活者を支援しているNPO「抱樸(ほうぼく)」理事長の奥田知志さんです。
奥田知志さんが、被告と接見して、話をして時のことが記事になっています。
参照:
https://mainichi.jp/articles/20191213/k00/00m/040/313000c
自分が正しいことをしていると確信して事件を起こしたんでしょう。
障害者を殺害した理由を「生きる意味のない命だ」と語っていますね。
「生きる意味のない命」という言葉は1930年代後半にナチスが障害者を殺害した時とほぼ同じです。だから、最初はかつてのヒトラーやナチに傾倒する若者が日本にも現れたのかと思いました。
でも、彼が刑務所に入った後に出した手記などをみると、園にいる障害者を殺したらいいと職員に伝えた時に「ヒトラーと同じだ」と言われ、ヒトラーがユダヤ人だけでなく障害者も殺害していたことを初めて知った、と書いてある。
つまり、なにかにかぶれたわけでも、外国からの輸入でもない、日本生まれのナチズムなんですよ。戦後70年の中で培われて至ったものがナチズムだった。そのことはショックでした。
僕は植松君が「生きる意味がない命」って言ったのは、時代のことばなんじゃないかと思いました。彼だけが言っていることじゃなくて、時代に貫かれた価値観のようなものがある。
究極的には、このように「生きる意味のない命」として、抹殺する。
一方で、自分には関係ないとして、放置してしまうか、ただ排除するか。。。
社会的弱者は、重度の障碍者だけではなく、家が裕福であろうが、無かろうが起きてしまうであろう、子供の養育環境の劣悪さや、生まれ持った障害を背負ってしまって、この世で、この社会で生きにくいた人たちをどうフォローしてゆくのかが、今問われているのではないかと思います。
5.ニューロダイバーシティ(脳神経構造の多様性)
そこで、欧米で登場してきたのが、「
ダイバーシティ(多様性)」という考え方です。
その中でも、とりわけ、理解、認識することが非常に高度で難しい「
ニューロダイバーシティ(脳神経構造の多様性)」という考え方です。
しかし、現状は、状況は下記の通りです。
■この「ニューロダイバーシティ」の問題、学校で学習していませんので、ほぼ「無知」な国民で溢れていますし、当事者でないので関係ないと思っている。
■精神科医の先生達は、「発達障害」関連の患者が多くなり、数か月先の予約まで入っているので、もうみんなが知っていると勘違いしていますが、全然違っています。
世の中の大半の人達は、何ひとつとは言わないが、なんにも分かっていない人間たちがほとんどです。
■学校で習わなかった事など、「社会問題化」しても、自分で勉強すべくもなく、自分の身に降りかからないと、ほとんど「無知」の状態のままで、他人事です。
■発達障害、人格障害、愛着障害など、何一つ、理解されていない。認識できていない。
『
精神障害の診断と統計マニュアル』(DSM)により分類
人格(パーソナリティ)障害は、アメリカ精神医学会によって10種類に分類され、更に、大きく3つのグループに分類されています。
回避性パーソナリティ障害とは、
C群1(クラスターC)、不安型 (anxious type)に属していて、不安や恐怖心が強い性質を持つ。共通して抑うつ的な行動や思想にかられる人が多い。周りの評価が気になりそれがストレスとなる性向がある。
人付き合いが苦手であり、批判や拒絶に敏感であり、新たな関係を避けがちであるが、スキゾイドパーソナリティ障害とは異なり、人間関係は希求しており、親しい人を何人か持っている。青年期前後にさらに回避的になってくることがあるが、加齢と共に寛解してくる傾向がある。
言う事は、「変な奴」。。。残念ながら、これくらいの認識しかありません。
未だに、血液型で人の性格を判断している「知能」の低い国民ですので。。
6.誰も言わない「引きこもり」の背景にある問題
なぜ引きこもりになってしまうののか?
ここに疑問が生じれば、色々な、脳のトラブルにより、発生していることが分かりますが、如何せん、子供の生まれ持った「脳の特性」や「養育環境」に「ヒト」は影響されますので、本当は、これから子供を育てる、親になる人が、ちゃんと知っていなければならない事なのです。
脳に障害を背負っていたとしても、ギリ、社会の中で、活躍してい人も居ますので、この境目が、分かりません。 本人だけの「努力」で何とかなるものでもないように思います。
しかし、これも、すでに親になる前に「脳」にトラブルを抱えている人間も居ますので、そのまま親になり、子供に影響を与えるであろう、事柄を誰にも止められない事もあるのです。
「引きこもり」になる原因は、多々あると推測できるが、下記の問題が多くを占めているようです。
「ひきこもり」と関連の深い「精神障害」の主なものとしては、発達障害(ADHD、ASD、LDなど)、人格障害、愛着障害、もう一つ、
ボーダー(境界知能)などの問題により、他の人と違い、違和感を周りに与えてしまう。
親としては、子供が自立して生活できるようになることが、一番の願いでしょうが、それがままならない。。。。家庭内だけでは「なんともならない」が、日本の様な「村社会」では、身内の恥をさらさないという思いがあるせいで、なかなか、問題が見えずらくなっているのも、確かです。
上記の様な、社会の中で、「
生きづらさを抱えた人」をどう支援するのか、なのですが、引きこもったまま出てきません。
引きこもる前に何とかならなかったのか。。。
もう一つあるとすれば、上記で紹介した社会の状況、価値観です。
僕は植松君が「生きる意味がない命」って言ったのは、時代のことばなんじゃないかと思いました。彼だけが言っていることじゃなくて、時代に貫かれた価値観のようなものがある。
「引きこもり」になっても社会は、
■社会の側に「ひきこもりの人の居場所と出番」が無いのでしょう。
■めんどくさくて、効率の悪い人間は不要、勝手にしろ。。。と言う、ものの考え方。
■「家族の中で何とかしろや!」。。と言う、ものの考え方。
<
喜びを感じる仕組み>
「
ネオサピエンス 回避型人類の登場」 岡田 尊司 (著) に記載されているのですが、生きるために必要な喜びを持つことが、困難な時代に去ってきているのでしょうか。
--
関連時事--
・
【書籍紹介】 ネオサピエンス 回避型人類の登場 岡田 尊司 (著)
喜びを感じる仕組みは、生存にとってきわめて重要である。人類は、大きく分けて3つの喜びの仕組みを持っている。
1つ目は、
食欲や性欲といった本能的な欲求を満たした時に得られる満足感や快感
2つ目は、
努力して何かを達成したり、習得したりすることで得られる達成感で、ドーパミンという神経伝達物質が、線条体という脳の領域で放出されることで得られる喜び。
3つ目は、
愛する者と触れ合ったり、世話をしたり(されたり)する関わりの中で得られる喜びでオキシトシンを介した仕組みである。 愛着を支えているのは、このオキシトシンである。
この中で、3つ目が、欠落すると、どのような人間が多くなるか? これも興味深く、読んでいるうちに、恐ろしくなります。
1)精神医学の問題から、さらに言えば、
精神科医の先生のお話が、「
ケーキの切れない非行少年たち」として記載されていますので、読んで欲しい書籍です。
—
関連記事—
・
【書籍紹介】 ケーキの切れない非行少年たち 宮口 幸治 (著)
■ケーキの切れない非行少年たち
「
ニューロダイバーシティ(神経構造の多様性)」と云うと、「発達障害」、「愛着障害」、「人格障害」などが浮かびますが、それ以前の「脳」の
認知機能に障害がある問題もあります。
問題を起す子、そうでない子も含めて、小学生のときに、知能検査を実施しますが、IQが69以下だと支援学級でしょう。だが、
IQが70から85の人たちは、境界線上の人たちボーダー(境界知能)と言われて、正常として、一生扱われます。
先生は、少年院などで子供たちを見ている過程で、問題を起こして、少年院に入ってこなくても、
軽度知的障害(知的障害の8割)、
ボーダー(境界知能)の人たちは、知能検査で、問題なしと判定され、認知機能が低いのですが、健常者と見分けがつかなくなり、「忘れられた人々」として、普通の学校でも、困っている子供たちがたくさん居ると言っています。
画一化された学校教育の現場では、このような生徒たちを置いてきぼりにします。ですので、後から色々な問題を起こしてしまう要因になっている様です。
「不登校」や「引きこもり」になる人たちの何割かは、「
発達障害」を背負った人たちだと言われていますが、同じように、
ボーダー(境界知能)と呼ばれている人たちが含まれていると予測します。
問題を起こした不良の少年・少女ではなくても、
世の中の十数%(7人に1人の割合で)の人間は、このような「認知機能」が極めて低いまま、社会に出て、生きにくい生活を送っているのです。
2)「自閉症」と「統合失調症」には、同じ遺伝的ルーツがあることが名古屋大学の研究結果からより確実に
先天的な原因により発症する自閉症と統合失調症は、ともにゲノムコピー数変異(copy number variation:CNV)と呼ばれる遺伝子の変異に起因していることを裏付ける新たな研究結果が名古屋大学の研究チームによって発表されました。
「統合失調症」と「自閉スペクトラム症(ASD)」は、精神症状による精神医学的な診断基準により異なる精神疾患として区別されていますが、最近の疫学研究から、この2疾患の病因・病態はオーバーラップしている可能性が示唆されてきました。
参考:
https://gigazine.net/news/20180918-autism-schizophrenia-share-genetic-roots/
元々「自閉スペクトラム症(ASD)」の子供が、何かのきっかけで、「統合失調症」のような症状を発症させて、親や家族に暴力を振る様になる。
これは、あくまでも推測だが、
冒頭に記載した事件の息子を殺してしまった、2人の親は、東大卒の父親です。親自身も「自閉症」的な要素を持っている場合、子供に遺伝している可能性もあります。
東大生の1/4は、自閉スペクトラム症(ASD)ではないかとも言われています。
東京大学には、ちゃんと「
相談支援研究開発デンター」もあり、
発達障害などの「相談予約」も取れます。
普通の不良少年だと、家を飛び出して帰ってこないのでしょうが、「自閉症」的な要素を持っていると、不良仲間にも受け入れてもらうこともできないでしょうから、必然的に、1人で家に引きこもることしかできず、そのうち「
統合失調症」のような症状を発症させて、親や家族に暴力を振る様になる。
通常、「自閉スペクトラム症(ASD)」だと、おとなしいように思われますが、激しく暴力的な行動に出てしまうのは、「
統合失調症」のような症状を発症・併発していないと出てこないのではと思うのですが、どうでしょうか? 精神科医の先生。
3)起こりうる問題を認識していないし、止めようがない
人間、そんなに同じような「脳」の性能をしていない。かなりのバラつきがあり、それを補いながら、暮らしていると思っていますが、今の時代はそうでもない。
皆と少しでも、違うと、すぐに「いじめ」の対象なる、いじめられた子は、家に引きこもる。そして親が可愛い子供を「躾(しつけ)」と称して、平然と虐待する。
確かに、引きこもれる場所があるから、「引きこもれる」ので、それだけ、親も経済的に豊かになったから可能なんでしょう。 「引きこもれる」家が無かったら、どんな生活を送っているのでしょうか?
やはり、問題を起す子供や大人は、脳が、成長する段階の年齢で、脳の成長を阻害される様な出来事が、家庭や学校内で発生していて、被害を受けた後、脳(脳の精神の発達に関わる、前頭前野、大脳辺縁系の海馬、扁桃体の成長が阻害される)がおかしくなり、人間社会で生きにくい生き方しかできなくなる。
皆んな、年齢を重ねて、大人と呼ばれる「ヒト」になりますが、幼少期の養育環境が、親のせいで劣悪だったりすると、成長期の脳のネットワークの編成が上手くいかなかったり、後は、生まれつき、何らかの脳の障害を持って生まれてきている場合もありますし、知能が
ボーダー(境界知能)の場合もあるでしょう。
こんなの誰が、分かれって言う? 手や足が無くて、障害があるなら、観ればわかりますが、脳のトラブルなど、普通のヒトは分かるわけが無いのです。
そこが、この問題の難しいところで、例え、原因がわかった所で、過去に発生してしまった劣悪な環境による影響を今更、どうするのでしょうか。まして生まれつき背負ってしまった場合は、どうしようも無いのです。
—
補足説明———————————————————-——–
<
知的障害>
■IQ:70 – 85
ボーダー(境界知能)と呼ばれている 知的障害者とは認定されない。
■IQ:69以下が、知的障害(IQにより、軽度、中等度、重度の分けられる)。
<
認知機能とは>
外界を正しく認識し、正しく実行するための機能のことで、記憶力、知覚、注意力、言語理解、判断、推論などの幾つかの要素が含まれた知的機能を指します。
■「認知能力」は基礎的知識、記憶力、判断力など知的な能力を指し、IQ(知能指数)として数字で表すことも可能。
——————————————————–——–——–——–
<
非認知機能とは>
「
非認知能力」とは、感情や心の働きに関連する能力。
非認知能力は、 世界でも注目されています。「忍耐力・社会性・感情コントロール」など主に3つの能力です。
いくら”学力”が高く「認知能力」があっても、「非認知能力」が低くいと、人として忍耐力が足りなかったり、周りとうまく折り合いを付けられなかったり、コミュニケーションがうまく出来なかったらどうでしょうか。
これでは、社会に出てから柔軟に対応し、挫けることなく巧みに対応することができません。
逆に、「非認知能力」の高い人は、例え始めは知識不足だったり経験不足だったりしても、周囲の意見を取り入れて学ぶ意欲を持ち続け、次第にできなかったことも出来るようになり、伸び幅が大きいと言います。
このように、自閉症的な要素があり、学力が高くても、「非認知能力」が低くいと、人として忍耐力が足りなかったり、周りとうまく折り合いを付けられなかったり、コミュニケーション能力が劣って居れば、社会の中で、あらゆる場面で、うまくゆきません。
--関連記事--
・日本で、「引きこもり」の人が、全国に54万1千人いるという。。。。この状態はなぜ?
--関連記事2--
・「ひきこもり」の問題について
・「引きこもり」が高年齢化。。。の記事に思う。
・「発達障害」という言葉だけが先行し、脳科学の理解が追いつかない。