2020年3月17日火曜日

【書籍紹介】 感情の正体 渡辺 弥生 (著)

本日の書籍紹介は、「感情の正体」 渡辺 弥生 (著) です。

人間の感情は、どのように発達するのか、私の知らない、好奇心の湧く部分です。

ネアンデルタール人たちが、滅び、なぜ、一番弱い、ホモ・サピエンスだけが生き残ったのかという問題にも関係してきます。他人と協力して群れるという集団を形成する能力で、そこに他の動物とは違う、高度な「感情」が存在するからなのではないでしょうか。

幻想」を信じる能力も、高度な感情を持っているからなのではと思います。

分かりやすく云えば、「貨幣」も「宗教」も幻想です。 この幻想を共有する能力こそが、一番弱かった、ヒトが、生き残ってこれた最大の要因ではないかと思います。

そして、一部の「モンスター」の様な為政者に利用され、誰も止められず、戦いが勃発にて、同じ過ちを何度も繰り返す。 1人1人、人間の弱さ由縁の宿命でもあります。

■感情の正体



-- 目 次 --
第一章 感情とは何か
第二章 様々な年代と感情の発達
第三章 道徳感情の芽生えと成長
第四章 問題行動の感情問題
第五章 感情マネジメントの技術
第六章 場所アイデンティティと感情
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脳神経の障害については、かなり勉強しているのですが、「感情」という言葉を語る時、やはり「発達心理学」を知る必要があるようです。

思考や認知の能力は、年齢と共に獲得される(年齢を重ねても、頭の悪い奴はたくさんいるが)のが通常でしょうが、「感情」に至っては、年齢の通りに成長しない様です。

未発達な前頭前野がキレる人を生む
人間の脳には「前頭前野」という部位があり、ここが物事全体を把握して、欲望や感情を抑える働きをしている。「前頭前野」が、不活性であること、未発達であることです。















幼児期の「いやいや」は、大脳の「前頭前野」と「側坐核」が、未発達の為に起こると言われています。

脳は使えば使うほど発達するが、使わなければ発達しない。したがって、子供の頃、我慢や抑制をせずに育つと、この抑制機能をはたす「前頭前野」部分の発育が弱くなる。

一番、分かり易いのは、親に甘やかされて育った「腐れガキ」。。。

「前頭葉が幼稚なのです」。 育てた親の責任ですが、どの親も責任を取らない。

歳をとってから、切れやすくなる奴が居るのですが、なぜなんでしょうか?
人間の基本的な感情「幸福、驚き、悲しみ、恐れ、嫌悪、怒り」の6つの感情は、人種、文化を越えて共通性が認められる

人間における「感情の階層」

情動 原始情動:快・不快 感じる情動
脳幹・視床下部
無意識
自動的

基本情動:喜び、受容/愛情、恐れ、怒り、嫌悪 反応する情動
感情 社会的感情:愛情、親しみ、依存、笑い、憎しみ、憎悪、嫉妬、内気 育む感情 意識的
認知的

知的感情:愛、罪、恥、甘え 学ぶ感情

ヒトは、動物と同じ、脳幹・視床下部で感じる情動から、集団で生きる為の社会脳を構成する大脳辺縁系・大脳新皮質(海馬、偏桃体、側坐核)を発達させてきたのです。



発達障害、愛着障害、人格障害などを勉強すると、一番、分かりやすいと思います。

何故なら、通常のヒトの発生する「感情」が、一般的な人と比べるとおかしいのです。 だから「障害」と言うのでしょうか。

「幸福、驚き、悲しみ、恐れ、嫌悪、怒り」の6つの感情は、人種、文化を越えて共通性が認められるにもかかわらず、共通性が認められない、発達していない人達も居るのです。

これを「個性」として捉えるか、障害として捉えるか、意見は分かれますが、他人と協力して群れるという集団を形成する能力が弱いが為に、色々な問題が発生します。

ただ、イノベーションを起こすような人物は、この様に「脳」の配線がおかしいが為に、他人を気にせず、我が道をゆきますので、革新的な成功者が現れる。

「脳」の配線がおかしくても、遺伝学上も、排除されずに昔から生き残っていると云う事は、人類にとって必要な存在なのではないでしょうか。「LGBT」もそうなんでしょうね。



この様に考えると「感情」も「共感力」も、ヒトだからと言って、一括りできない所があり、発達しないまま、最後を迎える人も居るのです。

まさに、ニューロダイバーシティ(神経構造の多様性)です。



追記> 2019年5月
「感情」と関連する項目としては「共感」がありますが、「共感」とは?

■「認知的共感(cognitive empathy)」
「情動的共感(affective empathy)」の2種類あるようです。

実際の人間は、2つの中間に位置する人が大部分を占めるようですが。。。
私の場合は、どちらの感情もしっかり認識できていたとしても、時と場合によっては「無視」する底意地の悪さを持っています。これが普通の人間でしょう。

また、「共感」って本当にあるの? 云う言い方もあります。感覚ですので、幻想かもしれません。心の中の思いですから、思うか思わないかの違いでしか無いのかもしれません。
認知的共感 情動的共感
相手の思考や感情を「知的に認識することができること」 相手の思考や感情に対して「情的に繋がって、自分の事のように反応できること」
職業によっては「情動的共感」はほどほどで、「認知的共感」が優れているほうが耐えられるものがあります。職業としては、企業経営者、弁護士、外科医、救急隊員、警察官、自衛官、消防隊員、取締官などです。情的にはタフな職務なので、感じやすい人には務まりません。 職業としては、保育士や幼稚園教諭、福祉士、介護士、看護師、カウンセラー、芸術家、職人、ヘアースタイリスト、接客、客室乗務員などには「情動的共感」のほうを多く求められます。優しい心の繋がりや感性のほうが重要な位置を占める職務です。
分析力・洞察力は優れているけれど、冷たい人 トンチンカンな理解をするけれど、とにかく情に厚い人
サイコパスは、共感する心がないと言われているが、むしろこの感情は分かるのです。分かるから「偽装」できるのです。「認知的共感」を「偽装」できて「情動的共感」が弱い人の中には、詐欺師や犯罪者、冷血な統治者もいます。 自閉症者には、認知的共感は弱いが、この「情動的共感」は、よい環境で育っていれば、ちゃんとある。
・参考サイト :「認知的共感」と「情動的共感」

■発達障害の中の自閉症(ASD)タイプは、
「認知的共感」は弱いが、「情動的共感」は、よい環境で育っていれば、ちゃんとある。

■人格障害の中の反社会性人格障害(サイコパス)タイプは、
「認知的共感」があり「偽装」できるが、「情動的共感」が弱い。


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2020年3月1日日曜日

【書籍紹介】空気を読む脳 中野 信子著

本日の書籍紹介は、「空気を読む脳」 中野 信子著 です。

彼女も脳科学者ですが、ハッキリ言って、同じ脳科学者の茂木さんの書籍より、面白いのです。すみません、茂木さんのは「how-to」本の様で、ちょっとなのです。

彼女の経歴(1975年生まれ)が、東京大学以降の経歴しか記載されていなので、ちょっと、その前が、明かにされていないのですが、触れられたくないのか、記載すると誤解されることがあるのでしょう。ですので、決して調べていません。

私も、お客様の会社の事などを記載する手前、実名を出していませんので、他人の事をとやかく言う事もないのですが。。。。

何にせ、IQが、とんでもなく高い、ヘビメタ、金髪の「リケ女(既婚)」(実像はわかりませんが)ですので、各著書のお話の「論理展開」が流石と思う事や、いやいやそれは。。と思うこともあります。

ですので、読んだ人によっては、何でも「脳」や「遺伝子」のせいにするんだね、と思うかもしれませんが、私も脳科学関係の書籍を多く読んでいますが、納得できる点は多々あり、大筋は合意していますし、こっそり、彼女の「ウケウリ」を使うことも有ります。

不思議なのは、「脳」が使うエネルギーの内訳です。
・意識活動に5%
・無意識活動に75%
・脳細胞の維持・修復に20%(睡眠時に実施していますが、これが大切なのです)

人間って、すべて自分の意志で行動していると考えているなら、大きな間違いです。

「遺伝子」と「脳」と「養育環境」に、大いに左右されていることは間違いないでしょう。

■空気を読む脳



-- 目 次 --
第1章 犯人は脳の中にいる ~空気が人生に与える影響とは?
”カミカゼ遺伝子”は脳内に現代も息づいているか
日本人はなぜ「醜くても勝つ」より「美しく負ける」を好むのか
ブランドを身に着けると、なぜ「人生で特をしがち」なのか
日本人は富裕層になれても大富豪にはなれない?
不倫もバッシングも脳や遺伝子に操られているのか

第2章 容姿や性へのペナルティ ~呪いに縛られない生き方
女性の容姿への「残酷な心理実験」が映し出す現代社会
女という「呪われた」性で「婚活」に苦しむ日本人女性
レールを敷く親 ━ 子供を蝕む「毒親」とは
同性愛の科学 ━ ”生産性”をめぐる議論

第3章 「褒める」は危険 ~日本人の才能を伸ばす方法とは?
失敗を恐れる脳 ━ 日本人はなぜ「挑戦」しなくなったのか
なぜ報酬がいいとやる気や創造力が減退してしまうのか
「すぐに返信しない男」と「既読スルーを我慢できない女」
「超一流」が育ちにくい時代に才能を伸ばす脳の育て方とは?
20代までも成長し続ける脳が味わう試練と、その助け方


第4章 「幸福度が低い」わけがある~脳の多様すぎる生存戦略
日本人の脳をつくったのは、環境か遺伝子か?
「弱み」は人間の生存戦略上なくてはならない
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人類は「弱さ」故に、意識・無意識に、色々な空気を読んで世の中を生きていますが、その中でも、発達障害で言えば、特に「ASD(自閉症スペクトラム症)」を有している人は、空気を読む機能が「脳」内であまり機能していません。 ですが、「空気を読めない」からこそ、世に中で、イノベーションを起こせるのではないでしょうか。 しかも、遺伝子的にも一定数居て、排除されないのです。

人類(ホモサピエンス)は、生存戦略上の「弱さ」故に生き残って来てしまった生き物で、みかけ上、地球を支配していますが、いつまで続くのかはわかりません。

現代の科学技術では、地球に隕石がぶつかれば、自転も太陽系の軌道も変わってしまい、「地球環境」自体が、ハビタブルゾーンにならず、人類が絶滅する地球になるかもしれません。

生存戦略上、生き残るためには、人工知能のような合理性の塊にはなれず、非合理性の塊のように生きる。 だから、「人工知能」は、人間にはなれないのだと思います。

最後の「おわりに」に、「人生の目的はというのは一体何なのか」と記載されていますが、私的には、考えようとしても、ドーキンス博士曰く、生物は「遺伝子の乗り物」です。 ただ生れて、生きて、死んで、地球の分子、原子の一部に還る。 ただそれだけのような気がしますが、無理やり「人生の目的」なるもの探している内に、あっという間に死んでしまうだけです。

せっかく、地球上に、人類の一員として生まれてきたのですから、非合理的に「わかっちゃいるけどやめられない」と「脳」と「遺伝子」と、弱さ故に「環境に左右されながら」、適当に、我がままに、グダグダと生きている人間の方が「動物」ぽくって面白いと思います。

人生「百年時代」と言われていても、人類が誕生し数十万年の歴史の中で、生きていられるのは、ほんの一瞬で、健康でもたった百年です。 百回しか正月を迎えられないのです。

こんなに短くしか生きられないのに、「人生の目的」なんて考える必要は無いのです。千年生きていられるのなら考えても良いが。。。。。

福岡 伸一」先生曰く、分子生物学的に言えば、死は「動的平衡」が止まるだけです。
始まったり、終わったりではなく、地球の環境の中で「循環」しているだけです。

「人生の目的」を探す暇が有るなら、「自分は何者なのか?」を探した方が、探し物が速く見つかるのでは、と思います。

いずれにしても、「空気を読むな、本を読め」です(団さんの受け売りですが。。)。



書籍を読むときの面白いことは、同じ著者のを読む、同じジャンルの例えば、人類学、人工知能、歴史、脳科学、社会学など、まとめて同じものを連続すると、著書ごとの違いなどが、より分かりやすく、頭の中に入ってくるように思います。

他にも、彼女の著書で、面白いのが何冊もありますので紹介します。

サイコパス   ■ヒトは「いじめ」をやめられない
 



悪の脳科学   ■人は、なぜ他人を許せないのか?
 



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【面白記事】「空気読めない」は脳回路によって決まる。理研が回路特定です。

 

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【面白記事】 脳科学で分類”4タイプ別”性格診断テスト(PRESIDENT)です。

NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?」 子育てがつらすぎる! なぜこんなに不安で孤独なの?私って、母親失格? 母親になる前に知っておくべき「脳」の仕組みについて。

2020年2月23日日曜日

【社会問題】 NHKスペシャル“車中の人々 駐車場の片隅で”

連休ですので、本日のお題も、社会問題です。

2020年2月15日(土)に放送されたNHKスペシャルで放送していた「車中の人々〜 駐車場の片隅で〜」を観て、社会問題となっている事を知りました。

かつて、2014年4月27日に放送された同じ、NHKスペシャル「調査報告 女性たちの貧困~”新たな連鎖”の衝撃」を観て、衝撃を受けました。 「ネットカフェ難民」です。

年頃の娘2人と母親が、同じ「ネットカフェ」で暮らしていたのです。。。

「ネットカフェ難民」の放送後には当時ホームレスの支援活動をしている人々から言われた言葉があるそうです。

「『ネットカフェ難民』が急に生まれて出てきたわけではない。行き場を失った人々は昔からいる。路上や公園での野宿の人たちがそうした人たちだ。

ネットカフェという現代風の施設を使っているだけでホームレスであることに変わりない。それは形を変えたホームレスなのだ」

実は、道の駅に「車中の人々」がいるらしいという事は、薄々、分かっていました。確かに、「ネットカフェ」で暮らすより、金がかからないし、一人の空間があるから、まだましなのかと考えてしまいました。
車中生活者はいったいどれだけいるのか。日本全国に1160ヵ所ある道の駅すべてに取材すると、335ヵ所(過去5年以内)、全体で29%の道の駅から「車中生活者とみられる人がいた」という回答が戻ってきた。
335ヵ所という事は、単身で居たとしても、確実に335人以上の人が、そんな生活をしているという事になります。これも、形を変えたホームレスなのです。
















自分も、この世で、背負うものが、ほぼ無くなれば「住む家」なんか不要で、小さくても、手足を伸ばして寝れるだけのスペースのある車を1台購入して、渡り鳥のように、日本全国を渡り歩いて、最後の余生を過ごしてみたい願望は、今でも衝きません。

ですが、この番組の取材で登場してくれた人物は、私のような軽い願望ではなく、それぞれ、色々な事情を抱えた人たちでした。
失職、病気、人間関係のもつれなどが発端で、家族や社会、セーフティーネットから落ちてしまう。その結果、車中生活を送らざるを得なくなってしまった人たち。
でも、どこかで、歯車がくるえば、自分の身に起きてもおかしくなく、決して他人事ではないように思います。

よく、「セーフティーネット」と云いますが、社会のセーフティーネットにさえ引っかからない人たちが沢山いるのです。 それだけ、世の中が狭いようで広いのです。

このような番組を観ていて感じるのですが、NHKの取材班が、これだけ詳細に取材しているのに、国の行政機関は、なぜ、このような人たちに、近づこうとしないのか?

「困ったら、役所に来なさい」これだけですか? 「ガキの使いじゃあるまいに」と思います。



■ガキの使いじゃあるまいに
少しは、NHKの取材班のように、足を使って、探し出して、救済したらどうなんだ。

本当に、中途半端な仕事しかできないくせに、給料だけは、一人前に、税金から支払う。

「NHKの取材班のように、足を使って、調査して、探し出して、救済して、初めてて仕事だ」という法律を作り、公務員を動かせば良いだけですが、「児童福祉」関係の公務員を見ると、ちゃんと仕事をしてないのが、問題は色々ありますが、見えてきていますので、信用できないところもあります。

頭の配線のおかしい「親」と対峙する必要があるのに、「人間力」の無い人間を平気で配属すること自体、仕事するなと言っている事と同じで、おかしいのです。

戦後、豊かになった国ですが、しょうもない国なのは、戦前も、今も変わりません。



■高額な税金を使って、ボケ老人が「暇つぶし」をしている
国会では、さももっともらしく審議が行われていますが、議論などしている場面はほぼなく、突っ込む野党もボケ大臣たちの巧妙なボケに、最後まで突っ込むことができずに、うやむやになったまま、はい、おしまいです。

高額な税金を使って、ボケ老人が「暇つぶし」をしているだけです。

人類、どこの国でも、長期に権力を握ると、どんな奴も(悪党でなくても)、好き勝手にやりだすのです。そろそろなのですが、国民の関心が薄いのを良いことに、現状維持がしばらく続くのでしょう。



■今の日本の社会の「しくみ」を作って、現状維持しようとしている階層をちゃんと、認識しておきましょう。

日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学」小熊 英二 (著)の中で、
現代日本での生き方を「大企業型」「地元型」「残余型」の3つの類型に分けて説明しています。 60年代後半から70年代のはじめに完成したその構造を「社会のしくみ」と呼んでいます。

「大企業型」が約26%、
毎年、賃金が年功序列で上がっていく人たち。大学を出て大企業の正社員や官僚になった人などが代表です。


「地元型」が約36%
地元にとどまっている人。地元の学校を卒業して、農業や自営業、地方公務員、建設業などで働いている人が多いです。


「残余型」が約38%
平成の時代に増加してきたのが、所得も低く人間関係も希薄という「残余型」。都市部の非正規労働者などがその象徴です。


若者も含め、「どうせ、自分が選挙に行っても何も変わらないだろう」と、判を押したように同じことを言いますが、そうではないと思います。

3つの分類(階層)の中で「残余型」が約38%が、一番「投票所」に行かないのではないでしょうか。。。

この38%が動けば、確実に変わると思うのですが、政権与党は、この階層が「孤立」していることを見抜いていますので、「投票所には来ない」とたかをくくっているのです。

「野党」が拾い切れていないのではなく、選挙にも行かないから相手にされないだけです。

ですので、「どうせ、自分が選挙に行っても何も変わらないだろう」では、決してないのです。 選ぶのが先で、あなたの思いが先ではないのです。

「選挙」とは、投票してくれるから相手にしてくれるのです。 投票所にも来ない人を相手にしない、言う事を聞かない、それだけです。

選挙って不思議ですね。 あれだけ選んでいるのに「ろくでもない奴が、ゴロゴロしている」。選挙の後で、お前、何者だ!と思うくらい「ろくでもない奴」が露呈する。。。

もしかして、選んでいないのかもしれません。 選ばせていないのかもしれません。

いかにも厳正にやっていますと表では見せかけようとしていますが、適当にやっているとしか思えなくなります。



しかし、これも長くは続かないような事態が、将来、起きそうなのです。

議員の「人工知能(AI)」化
もう、議員も、しがらみの無い「人工知能(AI)」にしよう。

ろくでもない「人工知能」議員が出てきたら、即刻、電源を切ればお終いですので、大丈夫でしょう。

全部でなくても、クズ議員、老害議員を選挙で落選させれば、半分以上は「人工知能」議員になるでしょう。 税金も、動かすための電気代だけで済みます。年間数十億単位の金が、他の事に使えます。

将来、一番先に「人工知能」を使う職業を「議員」にするように、すれば良いんです!!



大企業の中高年の「リストラ」が、本当に始まっています。
実は、「人工知能」が、将来、本当に高性能になれば、「大企業型」の階層の人間が、必要なくなるのです。 そうすれば、「大企業型」の階層の人間が少なくなり、増々、格差が2極化する社会になると予想されます。

2019年に「早期・希望退職」を実施した上場企業35社のうち、最終損益が黒字だった企業が約6割を占めたそうです。

現在、大企業の中高年の「リストラ」が、本当に始まっています。
朝日新聞、味の素、カシオ、ファイザー、LIXIL、KIRIN、日産自動車、・損保ジャパン日本興亜など

少子高齢化で、人手不足と言われていますが、矛盾していますよね。 実は「意味のないクソ仕事」をしている階層は、人が余っているのです。



■早期退職と云うリストラの実施理由は、
もちろん「業績悪化」という企業もあるが、それより儲かっているが、AI時代の到来に備えるためとしているところが、なんとも時代の変化を感じるのすが、要らない人たちが切り捨てられる時代が、もうすぐそこに来ていて、始まっているのです。

日本社会の階層で云えば、「大企業型」に属する、40代、50代のお父さん、すでに変動が始まっていますが、いずれは、下の階層までやってくる、落ちてくるでしょう。

2020年2月2日日曜日

【面白記事】 「なぜ不登校はなくならないのか?」についてです。

本日の面白記事は、「なぜ不登校はなくならないのか?」についてです。
2019年、NHKの調査によって、全国の中学生のうち不登校、あるいは不登校傾向にある子どもたちの数が、44 ~ 85万人に上ることが明らかになりました。
自分たちの世代で、不登校の児童、生徒ってそんな居ただろうか? ふと思うのですが、居なかったように思いますが、なぜ、こんなに不登校の児童、生徒が発生してしまうのか?

1.本当に、学校のシステム自体に問題があるのか?

社会を構成する人間が変わってしまったのか、それとも学校教育のシステムの問題なのか? 学校教育のシステムは、「近代学校教育が始まって以来、150年もの間ほとんど変わって来なかった」と言っていますが、今まで変わっていなくても、不登校の児童、生徒が発生してこなかったのに、今、なぜ、こんなに発生してしまうのか?

学校のシステムがもたらす「息苦しさ」
 この連載でもよく言っていることですが、日本の公教育は、これまで基本的に、「みんなで同じことを、同じペースで、同じようなやり方で、同質性の高い学年学級制の中で、教科ごとの出来合いの問いと答えを中心に勉強する」システムによって営まれてきました。しかしこのシステムが、今や大きな限界を迎えています。

その象徴的な問題の一つが、嫌な言葉ですが、いわゆる落ちこぼれ・吹きこぼれ問題です。
みんなで同じことを同じように勉強していれば、一度つまずくと、その後なかなか取り返しがつかないといったことが起こってしまいます。 またその逆に、すでに分かっていることを何度も繰り返し勉強させられることで、勉強が心底嫌になってしまう子どもたちも大勢います。

もし、それぞれが自分のペースで、自分に合った学び方で学んでいれば、そのようなことは起こらなかったかもしれないのに。

同質性の高い学年学級制も、子どもたちを苦しめている大きな理由の一つです。その同調圧力の中で、子どもたちは、多かれ少なかれ、人と違うことを恐れ、空気を読み合いながら生活しているのです。
ほんの30年前でも、上記のような問題が、普通にあったにも関わらず、不登校が発生してこなかったのに、なぜ? です。

ここが、理解不能なところで、今更、なぜ、こんなことが起って、表面化したのか?  

「働き方改革」の中で、「ダイバーシティ(多様性)」の問題が浮上してくるのですが、これを考えるとき、社会で理解が進まないのです。

この「ダイバーシティ」の中にある「ニューロダイバーシティ(神経構造の多様性)」の問題から、考えてゆきたいと思います。 これも「不都合な真実」です。
 

2.精神医学の問題から、言えば、


精神科医の先生のお話が、著書「ケーキの切れない非行少年たちとして記載されていますので、読んで欲しい書籍です。

--関連記事2--
【書籍紹介】 ケーキの切れない非行少年たち   宮口 幸治 (著)

ニューロダイバーシティ(神経構造の多様性)」と云うと、 「発達障害」、「愛着障害」、「人格障害」などが浮かびますが、それ以前の「脳」の認知機能に障害がある問題もあります。

問題を起す子、そうでない子も含めて、小学生のときに、知能検査を実施しますが、IQが69以下だと支援学級でしょう。

だが、IQが70から85の人たちは、境界線上の人たちボーダー(境界知能)と言われて、正常として、一生扱われます。

補足説明———————————————————-——–
知的障害
■IQ:70 – 85 ボーダー(境界知能)と呼ばれている 知的障害者とは認定されない。 ■IQ:69以下が、知的障害(IQにより、軽度、中等度、重度の分けられる)。

認知機能とは
外界を正しく認識し、正しく実行するための機能のことで、記憶力、思考、計算、知覚、注意力、学習、言語理解、判断、推論などの幾つかの要素が含まれた知的機能を指します。
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1)ヒトの”認知機能”の違いと学校教育の問題

宮口先生は、少年院などで子供たちを見ている過程で、問題を起こして、少年院に入ってこなくても、軽度知的障害(知的障害の8割)、ボーダー(境界知能)の人たちは、知能検査で、問題なしと判定され、認知機能が低いのですが、健常者と見分けがつかなくなり、「忘れられた人々」として、普通の学校でも、困っている子供たちがたくさん居ると言っています。

画一化された学校教育の現場では、このような生徒たちを置いてきぼりにします。ですので、後から色々な問題を起こしてしまう要因になっている様です。

「不登校」や「引きこもり」になる人たちの何割かは、「発達障害」を背負った人たちだと言われていますが、同じように、ボーダー(境界知能)と呼ばれている人たちが含まれていると予測します。

問題を起こした不良の少年・少女ではなくても、 世の中の十数%(7人に1人の割合で)の人間は、このような「認知機能」が極めて低いまま、社会に出て、生きにくい生活を送っているのです。
 

2)認知機能の違い。。「認知症」とほぼ同じ認知機能障害

そうです。 「認知症」と同じ、認知機能の問題です。 これが、程度の違いで分かりにくいのです。

老人が「ボケ」たら大体わかりますが、元々、部分的な認知機能の障害だと、他人は気が付かないのです。

私が、一番不思議に思うことは、

歳をとり、認知機能が衰えても、人間って面白いもんで、どんなに「ボケ」ても自尊心とプライドだけは「一人前」というより「百人前」なのです。 どんなに「ボケ」ても自尊心とプライドだけは維持しているのです。

本当に不思議だと思いませんか?

はたから見ていると、「哀れ」に思えますが、人間、これが生きてゆく「原動力」なんでしょうね。 人間以外の動物にはない機能です。   ましてや、まだ「ボケ」てもいない「若い子」や「普通の社会人」も、認知機能が人より低くても、自尊心とプライドだけは「一人前」なのです。

昔は、色々な「逃げ道」が、それぞれの社会、階層の中で在ったのでしょうが、今は、その逃げ道が無くなったのか、それとも「逃げ道」など必要の無かった階層の人間たちまで、追い込まれてしまったのか。。。。

昔から変化しない、日本の「村社会」、「タコツボ」社会の同調圧力に、やっと「嫌だ!」と言えないが、不登校、引きこもりと云う「拒否」を行使できるようになっただけなのか?

 
 

3)起こりうる問題を認識していないし、止めようがない

人間、そんなに同じような「脳」の性能をしていない。かなりのバラつきがあり、それを補いながら、暮らしていると思っていますが、そうでもない。

皆と少しでも、違うと、すぐに「いじめ」の対象なる、いじめられた子は、家に引きこもる。

そして親が可愛い子供を「躾(しつけ)」と称して、平然と虐待する。

確かに、引きこもれる場所があるから、「引きこもれる」ので、それだけ、親も経済的に豊かになったから可能なんでしょう。 「引きこもれる」家が無かったら、どんな生活を送っているのでしょうか?

やはり、問題を起す子供や大人は、脳が、成長する段階の年齢で、脳の成長を阻害される様な出来事が、家庭や学校内で発生していて、被害を受けた後、脳(脳の精神の発達に関わる、前頭前野、大脳辺縁系の海馬、扁桃体の成長が阻害される)がおかしくなり、人間社会で生きにくい生き方しかできなくなる。

--関連記事2--
【書籍紹介】 ケーキの切れない非行少年たち   宮口 幸治 (著)
【書籍紹介】子どもの脳を傷つける親たち

▮受精卵から、お母さんのおなかの中で胎児になり、ヒトとして生まれてくるまでの脳の発達や仕組みに非常に興味がありますが、この脳が形成される過程は奇跡のような変化が起こっています。
【書籍紹介】 ヒトの発達の謎を解く  明和 政子 (著)

 

3.「愛着障害」の問題


書籍2冊紹介します。


1)「ネオサピエンス 回避型人類の登場」 岡田 尊司 (著)

これは、脳科学、脳神経学、分子生物学などを勉強している方なら、理解できるだろうと感じることですが、これより先に、徐々に人間の方が、ヒトから動物へと退化する「動物化」が進むような気がします。



「回避型人類」とは。。。
・単独生活が基本
・セックスをしない
・子育てに関心がない
・集団への嫌悪と恐怖
・人より物、物より情報を好む
・ルールと統制を重視する
・キレると何をするかわからない
・蔓延する依存症と刺激中毒
・突然襲ってくる自殺衝動 ・死を悲しまない

人間は、劣悪な環境で育てば、自分がどんなに正常でいようとしても、正常にはならない場合が多いのです。 それは、脳の配線が、自分の意思とは関係なく、成長過程で歪んだ形で編成されてゆくからです。

そのことを知らないので、「性格のせいでしょう」としか認識できないのです。

この書籍を読んでいると、人間性の極めて低い人類が増えれば、人工知能によらないシンギュラリティが、もっと早く到来するのではと思ってしまう。

人間が、「動物化」、「家畜化」してゆけば、人間性の欠片もないロボットとすぐ同等になるでしょう。

今の、労働人口構成で云えば、上位の人間たちも、仕事を奪われてくれば、増々、格差が広がり、上位の人間たちが、ほんのすこしで、残りは、ほぼ、同じような下位の人間たちになり、人間というより、動物化が進むのではないでしょうか。

「シンギュラリティは来ないが、100年前のケインズの予言は当たる」、つまり意識を持った汎用型AIの到来はまだ難しいが、確実に人間の仕事は奪われる。 最先端テクノロジーのエンジニア、クリエイター、抽象的・人文科学的なことを考えられる人たちは、これから活躍できる。

AI関連の書籍、哲学、人類学、脳神経学、生物学などの書籍をいつも読んでいると、感じるのが、AIが発達してゆくが、同時に人間の方が、動物化してゆくのではないかと云う不安が付きまとうような気がします。

「動物化」という言い方でなければ、違う言い方で云えば、映画ターミネーターの未来から来たロボット「T-800」のように、優秀だが「心」の無い人間と、後は、「心」は有るが、ガラクタのロボット化した人間と云った方が分かりやすいのかもしれません。

今でも、「T-800」のような人間性の欠落した人間が増殖中というか、たくさんいます。
・単独生活が基本   :相手がいない、できないし、煩わしい。
・セックスをしない  :相手がいない、相手ができるわけが無い。
・子育てに関心がない :けれど、自分の思い通りにならないと、平気で虐待できる。
・集団への嫌悪と恐怖 :同調圧力をかけられても同調できない、しない。
・人より物、物より情報を好む:人との関りを避ければ当然そこへ行き着く。

こんな奴、あなたの周りにもたくさんいるでしょう。

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2)「死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威」 (光文社新書) 新書 岡田 尊司(著)

「愛着障害」の場合、生まれつきではなく、生後の養育期間で劣悪な環境下で育つと、脳が機能不全を起こし発症しますが、劣悪な環境下とは、養育者である親の責任でもあります。



親の脳が「正常」でないと、育てる過程で、子供の脳も、親の行動や言動により「正常」に育ちません。それも後から問題が起こりますので、親も自分のせいだとは、考えも及びません。

動物もそうですが、特にヒトの場合、「高度な社会性」を身に着けるためには、精神的に、養育過程で、正常な養育者の愛情が無いと、正常な「脳」が形成できなくなります。

決して、大げさではないと、最近、思うようになっています。 何故、そう思うのか?
豊かになったはずの社会で、生きづらさを抱える人が増え続けるのはなぜか。 心も身体も苦しく、死んでしまいたいと思う人が増え続けている理由は。 現代に突如現れた、治療困難な数々の障害の背景にある、共通の原因とは。 「愛されず、愛せなくなった」社会、「世話をしなくなった」社会で、生きる意味を見出す術はあるのか。
死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威」より

どの階層にいる親でも同じで、「脳」の配線のおかしい人間は、下層の人間だけとは、限らないのです。 「毒親」然り、「発達障害」、「愛着障害」、「人格障害」など精神疾患を背負っている人々は、貧困だからではなく、社会の階層に関係なく存在しています。

昨年度の調査で、いじめ54万件不登校16万人で過去最多を記録、引きこもり、幼児虐待、シングルマザーの貧困問題など、学校で生徒同士のいじめの問題が深刻化している状況で、今度は、先生同士、「脳」の配線が完全におかしい、サイコパスのような脳を持った「女性教員」が現れた。 反省もできないでしょう。なぜなら「反省」するしない以前の脳の「認知機能」が完全に「いかれて」いる。

数は少ないが、定期的に認知機能がいかれた、とんでもない「バケモノ」が現れ、表面化する。

一体この国は、どうなっているのだろう?

答えは、ファクトは、不明です。 確実に言えることは、モンスターペアレント、モンスタークレーマーも含めて、世の中の下層階級の「自己肯定感」の極めて低い人間たちが、自分のストレスのはけ口を求めて、暴れ始めているのだけは確かです。

現代社会では、何が起こっているのだろう? と不思議に思うと同時に、何が原因だろうとふと、考えてしまい、色々なジャンルの書籍を読み漁るのだか、ふとした事で、腑に落ちる事がある。

愛着障害の問題が、如何に見逃されているかです。

どこまで、エビデンスがあるのか? 「脳」の機能部品が壊れて、脳内のネットワークが正常でなくなる問題ですので、残念ながら、そんな、脳の配線のどこが壊れているかどうかを測定するアナライザー(分析)装置など、どこにもありません。 ぜいぜい脳波計くらいか。

人間がまともに成長するには、いかに幼少期の社会や親との関係が重要か、ヒトの脳の機能、いかに「脳」が、どんなタイミングで発達するのかが、読んでいて認識するしかありませんが、高等教育のレベルでも、未だに教えていません。

人間の脳は成長過程の中で、徐々に配線(脳内ネットワーク:主に前頭前野、大脳辺縁系)が組まれて行きますが、劣悪な環境下では、それが阻害されると言うことです。
  

4.歴史社会学の立場から


日本社会のしくみ」 小熊 英二 (著)の中で、日本社会は、「大企業型」、「地元型」、「残余型」3つの類型によってできている。 60年代後半から70年代のはじめに完成したその構造を「社会のしくみ」と呼んでいます。

日本社会のしくみ 小熊 英二 (著)



 その比率は、「大企業型」が26%、「地元型」が36%、「残余型」が38%と推定される。

■「大企業型」とは、 大学を出て大企業や官庁に雇われ「正社員・終身雇用」の人生をすごす人たちと、その家族。

■「地元型」とは、 地元から離れない生き方で、地元の中学や高校にいったあと職業に就く。その職業は、農業、自営業、地方公務員、建設業、地場産業などその地方にあるものになる。

■「残余型」とは、 都市部の非正規労働者がその象徴で、地域につながりもなく、高齢になっても持ち家が無く、年金も少ない、いわば、「大企業型」と「地元型」のマイナス面を集めたような類型である。

さて、あなたは、どの「階層」の人間か? 認識するのは容易でしょう。

この中で、昭和から平成にかけて、大きく変化したのが、「地元型」と「残余型」だと言われています。 「大企業型」の構成人数は、ほとんど変わっていません。

地元型」と「残余型」の階層の人たちは、安い労働力として、稼いでも稼いでも、一向に暮らし向きが、豊かになるわけでもないし、政治にも無関心にならざるを得ない。「残余型」は地域との関わりも極めて薄い状態で生活している。

暴動でも起きない限り、上層の人間たちは、決して何も変えようとはしない。

人間、極貧ではなく、相対的貧困でも、普段から、経済的に、余裕もなく、暮らしていれば、言葉使い、態度も、荒れてくるでしょう。 そんな状況の暮らしの中で、子供を育てれば、子供に対する接し方も、子供自体が、親から愛着を感じとることの出来ない人間に育つのが容易に想像つくが、そんな親である当事者たちしてみれば、子供に影響が出るなどという、そんなことは、気にもしない、認識することもできない事柄なんでしょうね。 階層が固定化されれば、改善の余地は無く、親子代々、「劣悪な連鎖」の糸は切れることが無く続く。 再生産される。 しかし、子供の数も減ってきて、少子高齢化が進み、人口自体が減少した状態では、どうなるんでしょう。


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2)将来、AI(人工知能)が進歩して、労働環境が変化するといわれていますが、どうなるのだろうか。

社会のしくみ」で云えば、「大企業型」が26%、「地元型」が36%、「残余型」が38%と言われていますが、今まで余り変化しなかった、維持してきた層が、危ない。

これから没落するのは、やはり「大企業型」の構成員ではないでしょうか。
「大企業型」が26%:大学を出て大企業や官庁に雇われ「正社員・終身雇用」の人生をすごす人たちと、その家族。

ほかの、「地元型」、「残余型」には、上には這い上がれないが、この没落した「大企業型」の人間たちが、流れ込んで、数が増えるのでしょう。

そんな意味で、上層の人間がますます減り、2極化が、一層進むのでしょう。

なぜなら、 所詮、AI(人工知能)が進歩しても、「頭」だけです。 人間の心とやさしさをも有した、頭も体も人間のような「AIロボット」なんて、まだまだ先の話です。

まずは「頭」の良さだけで事足りる仕事が、先に無くなると予想すれば「大企業型」の構成員がまず、最初に仕事が無くなるのではと思うのですが。

現在、大企業の中高年の「リストラ」が、本当に始まっています。
・朝日新聞
・味の素
・カシオ
・ファイザー
・LIXIL
・KIRIN
・日産自動車
・損保ジャパン日本興亜など

少子高齢化で、人手不足と言われていますが、矛盾していますよね。
実は、大企業でも「意味のないクソ仕事」をしている階層は、人が余っているのです。

早期退職と云うリストラの実施理由は、 もちろん「業績悪化」という企業もあるが、それより、儲かっているが、AI時代の到来に備えるためとしているところが、なんとも時代の変化を感じるのすが、要らない人たちが切り捨てられる時代が、もうすぐそこに来ていて、始まっているのです。

現在までは、変動が起きているのは、下の階層の民衆で、社会の仕組みで云えば残余型」の人たちですが、AIの能力が向上してくれば、上位の「大企業型」の人たちにも確実に変動が起こり始め、減少するでしょう。

さあ、「大企業型」に属する、40代、50代のお父さん、すでに変動が始まっています。

現代日本での生き方で「大企業型」「地元型」「残余型」
の階層の内、「地元型」「残余型」の階層は、昭和から平成の時代に、嫌というほど、変動・変化してきましたが、変動の少なかった「大企業型」の階層がいよいよ動き出したのかと思うと、わくわくします。

これでやっと「大企業型」に属する人たちも追い込まれ、数が減り2極化が加速します。 このような状態に、本当になるなら、「人工知能」の進歩も悪くないような気もします。 「大企業型」に属する人間たちが没落してゆく。 いままで、その恩恵を受けている「家族」も、ちゃらちゃらしていられなくなると云う事です。  

 

最後に、

戦後、村(タコつぼ)社会から、社会のしくみが変わり、貧乏で、家族と云う集団で生活していたが、経済的に豊になり、田舎の地域コミュニティーから外れて、都会に働きに出て来た「残余型」の人間たちが、豊かではないが、何とか生活できる状態(食うには何とか困らない生活だが、いつもかつかつの生活しかできない)になり、田舎の生活より自由だが、生活は余裕がなく暮らしている。

「格差社会」は今始まったことではないが、中間層が、ともすれば下層に転落する「新格差社会」が始まっています。

医療、働き方、教育、住宅、性愛など、様々な分野で引き起こされている、この格差の現実は、誰にも止められない。


何か問題が起こると、人間の「質」が下がったといわれるが、そうではなく、格差の底辺に居る元から質の低い人間は同じだが、今まで、黙っていた「底辺」居る人間たちが、自分より、ちょっとでも弱い立場の人間たちに、自分が社会の中で受けた「ストレス」をためらいもなく、他人に、ぶつけて、攻撃してくるようになったのです。
「モンスタークレーマー」などが良い例でしょう。

そう、今まで、目に見えなかった地下の「虫」や「菌」が、地上に、沸き出てきたような、不気味な感じです。  1匹やっつけても、すぐまた、他の虫が、次から次えと沸き出てくるのです。 ですので、誰も止められないのです。

自分の周り、半径5m以内は、自由で、フラットな空間だと、みんなが誤認すれば、このような状態になってくるのでしょう。

 「私の勝手でしょう!」と、いつでもどこでも言い放つだけです。

日本民族は、だから天下の宝刀「同調圧力」をかけないと、みんな好き勝手に行動する民族なのかもしれません。  

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2020年1月1日水曜日

【書籍紹介】 「動物と機械から離れて: AIが変える世界と人間の未来」 菅付 雅信 (著)

新年あけましておめでとうございます。

新年、早々ですが、面白い書籍を見つけましたので紹介します。

本日の書籍紹介は、「動物と機械から離れて: AIが変える世界と人間の未来
菅付 雅信 (著)です。



世界中のキーマンに直撃取材し、集めた情報だそうです。

■「動物と機械から離れて」



-- 目 次 --
第1章 AIとは何かを考えることは、人間とは何かを考えること
第2章 「自律性」という広大な未知を探索する
第3章 世界最大のテック都市、深圳はAIに未来を託す
第4章 「わたし」よりも「わたし」を知っている機械
第5章 社会の複雑さに人間が追いつかず、AIが追いつこうとする
第6章 ロシアのシリコンヴァレーが示すAI競争という新たな冷戦
第7章 「意識とは何か」を考える意識
第8章 シリコンヴァレーの未来信者たちとその反動
第9章 仕事の代替は古くて新しい問題である
第10章 人間は素晴らしく、だらしなく動物である
第11章 シンギュラリティは来ないが、ケインズの予言は当たる
第12章 未来の幸福、未来の市民

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1.AI(人工知能)とは何か?と考える事は、人間とは何かを考えることに他ならないのです。

 ですので、当然ですが、AIを学ぶ以前に、歴史学、人類学、脳神経学、生物学、社会学、哲学などの領域も必要なのですが、そこが欠落していると、金儲けの「AI」しか見えないでしょう。
「シンギュラリティは来ないが、100年前のケインズの予言は当たる」、つまり意識を持った汎用型AIの到来はまだ難しいが、確実に人間の仕事は奪われる。

最先端テクノロジーのエンジニア、クリエイター、抽象的・人文科学的なことを考えられる人たちは、これから活躍できる。
こんな職業につける人たちは、ごく一部でしょう。今でも、官僚や大企業に就職できる人間も、ごく一部でしょうが。

皮肉っぽく云えば、
AIと人間の親和性で云えば、岡田 尊司 (著)の「ネオサピエンス 回避型人類の登場」により、人間の方が、人間的な関係性を持つことのできない人間がどんどん増えてAIに近づいて、うまくやっていけるような気もします。

そうです。知能だけがもう少しだけ高度になれば、人間性の無い人間が増えて、一番必要なものが要らないのですから、シンギュラリティは、簡単に迎えられるのです。


2.英語、プログラミング教育など、教育改革を進めようとしていますが、その一方で、去年、話題になった書籍があります。

ケーキの切れない非行少年たち」 宮口 幸治 (著)の中で、少年院などで子供たちを見ている過程で、問題を起こして、少年院に入ってこなくても、軽度知的障害(知的障害の8割)、ボーダー(境界知能)の人たちは、知能検査で、問題なしと判定され、認知機能が低いのですが、健常者と見分けがつかなくなり、「忘れられた人々」として、普通の学校でも、困っている子供たちがたくさん居ると言っています。

問題を起こした不良の少年・少女ではなくても、
世の中の十数%(7人に1人の割合で)の人間は、このような「認知機能」が極めて低いまま、社会に出て、生きにくい生活を送っているのです。




こんな子供たち、大人たちが沢山いる中で、英語や、プログラミング教育?

100年早いとは言わないが、こんな状態の学童が大勢いる中で、プログラミング教育? 論理的思考など、ほど遠いでしょう。 簡単な計算ができなかったり、丸いケーキを3等分できないほどの「認知能力」で、どうやって「論理的思考」を養うのですか?

先に、この学童を救うことを実施してゆかないと、「忘れられた人々」を置き去りにしない教育改革をした方が、世の中の役に立つのではないでしょうか。

優秀な人材が、海外に流出して日本からどんどん居なくなると言われて危惧していますが、テクノロジーを活用するなら、勉強についてこれない子供たちに「認知機能」を高めるように教育改革を行い、この底辺にいる人間たちを底上げする必要もあるでしょう。

格差をこれ以上広げないためにもです。


3.「テクノロジーは貧困を救えない」なぜなら

一番注意しなければならない視点は、テクノロジーは、まず「金儲け」の為に進化するという事です。 ほぼ、慈善事業で進化しません。戦争も云わば、物資が激しく消耗・消費しますので最大の金儲けの手段です。

コンピューターも、スマートフォンと云う小さなデバイスに進化したが、貧困を救ったでしょうか? 「バカ」が増えただけでしょう。 「脳」の「貧困」が加速しただけでしょう。

テクノロジーの最たる「人工知能」でも、貧困は救えないのです。テクノロジーは、強者が、金儲けをするための道具として進化して、その「おこぼれ」を弱者が拾うのです。



人間性の薄い人類が多勢に無勢を占めて、ヒトがローダウンしていれば、シンギュラリティが来ても不思議ではないのです。

問題は、知能の高い人間は、人間性が薄くても困らないだろうが、知能のそんなに高くない、中途半端な人間性を持った、その他大勢の人たちが、どう生きてゆくか。。。

働かなくて食って行ける「ベーシックインカム」で、一生、これで生活するのは、ちょっと地獄なような気がします。



「2045年ぐらいにシンギュラリティが来て知能を超える」と言われていますが、あと25年先は、あなたはいくつになっているでしょうか?

今の高校生くらいの「生徒」たちが、30後半、40代の働き盛りになった頃でしょうか。いや、働いていないかもしれませんね。

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2045年問題(コンピューターの能力が、人間の脳の能力を超えると云われています)
人工知能(AI)が人間を超える「シンギュラリティ(技術的特異点)」が、2045年に到来すると言われていますが、人間を超えるとは、どんなことでしょうか?

【書籍紹介】人工知能はなぜ椅子に座れないのか: 情報化社会における「知」と「生命」 (新潮選書)
テクノロジーは貧困を救わない方が多いのではないか?

2019年12月18日水曜日

【社会問題】「引きこもり」の背景にある問題について

2019年12月、元農水次官の長男殺害事件の判決が出ましたが、こんな形でしか、自分の子供をこの世から抹殺しなければならなかった親の気持ち。そして、子供が、爆発して事件を起こし、人を殺めてしまった親の気持ち。

23年前の1996年11月、同じ様な事件が起こっています。「東京・湯島金属バット殺人事件」で、こちらも家庭内暴力に悩んだ父親が、当時14歳の長男を金属バットで殴り殺している。
この父親は、都内の「精神科クリニック」に相談しているが、息子の暴力はエスカレートしていったようです。

そんな思いを巡らせても、一方で、
全国の児童相談所(児相)がネグレクト(育児放棄)を理由に指導、対応している18歳未満の子どもが、2019年9月時点で1万574人に上ることが12月12日、わかった。
理由は色々あるだろうが、勝手に生んでおいて、このざまです。

日本という国は、江戸時代も、「性」に放漫(放漫というより、だらしない)で、くっ付いては生むのですが、親は「7歳までは、神のうち」と云って勝手に殺してしまう風習があったそうです。 自分のお腹から生まれてきた子供を貧乏なら、自分の身を守る為に何しても、殺しても良い様です。

世界一、子供を可愛がる国ですが、裏では、「鬼畜」なようなことが、平気で行われていた国でもあります。今でも、子供(胎児も含めた)の死亡率が高い場所は、産院での堕胎です。


1.「ひきこもり状態」の40〜64歳が推計61万人

1)「引きこもり」の実態

(1)年齢・性別
・20~24歳と25~29歳が24.5%で最も多い
・30~34歳と35~39歳が20.4%
男女別では、男性が6割以上を占めた。

(2)「引きこもり」期間
・7年以上が34.7%で最多で、前回の16.9%から倍増。

(3)「引きこもり」になった年齢
・15~24歳が6割以上を占め、「不登校」「職場になじめなかった」などの理由を挙げた
・35~39歳も10.2%と前回の5.1%を上回り、比較的年齢が高くなってから引きこもる人が増えた

この数も、潜在的には、もっと多いのではないかと。。。考えてしまいます。調査したのは、15~39歳の「引きこもり」で、40歳以上の数は、不明です。
そして、改善できないから、「引きこもり」の高齢化も進んでいる状態です。



■2019年3月、内閣府によれば、40~64歳の「ひきこもり中高年者」の推計は約61万3000人にも上る。気が付けば、平成時代にこの現象は始まっていたのでしょう、昭和の高度経済成長期に生まれた子どもたちでしょうか、引きこもりが、密かに、始まっていたんでしょうね。



8050問題の深層: 「限界家族」をどう救うか

他人事ではない、「親子共倒れ」社会の現実



実態は、このように表面化してきましたが、何で? どうして? と考えると、要因は一つではなく、脳に関係する事柄でもありますし、社会の中の環境にも影響されていますので、誰が悪い、何が悪い、だからこう改善しろ。。。とは、言えない状況ですが、どんな状況からこのような事態になるのかは、複数ありますので想定される原因をちゃんと、認識しておくことが必要でしょう。

引きこもりとは何なんでしょう? 社会の中で、経済的な格差ではなく、何の格差さんでしょうか? 人間関係から遠ざかる行為は、何の格差なのでしょう。

頼れるものが、居るうちは、引込っていられるが、親がいなくなっても、そのままでしかない状況を自分自身では、もう、打破できない「心」。 やはり、助けが必要なのでしょう。


2.社会の変動

1)現代社会の変動と子供の養育環境

現代は、裕福ではないが、独立して、見かけは自由になっていますが、そのせいで他人との関係性が、極めて、希薄になっている。
その変動とは、人々の個人化が進み、関係の安定性が減少していく流れである。それは、人々が固定化した関係を嫌い、自由になろうとすることで促進されている。

そこからはプラス面とマイナス面が表れる。
参照:「私たちの国で起きていること」 朝日新聞時評集 (朝日新書)  小熊 英二 (著)

まさに、「変動」という事で云えば、貧乏な時代はみんな寄り添って暮らしてきたが、経済が成長して、ある適度、貧乏でも食ってゆけるようになると、核家族化してき、みんな自由になると同時に、格差が広がり、食っていけないほど貧乏ではないが、何一つ経済的に余裕のない相対的な貧困化が進んでしまう要因でもあります。社会が階層化してきて、それが固定化してきています。

この流れは、「誰も止められない」のです。 「誰も」です。
なぜなら、みんなそうしたいからです。

他人との関係性が、極めて、希薄になると、色々なことも経験できなくなる。
幼少期から、親、兄弟、親戚、近所の大人、学校外のお友達、学校が終わっても、人間性を築く場所が有ったが、現代は、塾に行くか、家の中で、一人でじっとバカゲームをしているだけで、学校以外の近所のガキどもと遊ぶこともない。

いつも、接しているのは、せいぜい母親くらい、親父は遅くならないと家に帰ってこない。



社会をどう捉えているのかは、人それぞれ、どの階層に居るのかによっても、違うでしょうが、上の階層の人間は、社会的にも力もあり、変えようとは決してしない。

日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学で記載されているように

変動が起きているのは、下の階層の民衆です。 社会の仕組みで云えば残余型」の人たちです。

下の階層の人間たちは、どんどん貧窮してゆく。 上の階層の人間は、社会が乱れる、混乱する、ぎりぎりの処まで、放置する。 これが日本の現状で、このまま現状が維持さて、行くところまで、行きつくのではないでしょうか。


2)社会性を身に着けることが困難になったガキども

こんな状態で、子供は、「社会性」を身につける事ができると思います? 

こんな状態では、例え「脳」が病んでいなくても、極めて、脆弱な「ガキ」が大量に発生してしまうのは、目に見える。。。もう、現にそういう状態の「ガキ」が世の中に大量に送り出されている。

極めて、脆弱なという意味は、学校で、友達や先生と、ちょっと何かあれば、すぐ「学校に行きたくない」が始まる。

最後には、「引きこもる」。 社会人になっても、極めて脆弱なため、同じように「会社に行きたくない」と、家に「引きこもり」が始まる。

他人との関係性が、極めて、希薄にしか育っていないと、ちょっと、嫌な事があると、すぐ逃げるのです。 

「無理しないで、逃げて良いんだよ」といえる場合もあるだろうが、極めて「脆弱」で、ただの「クソ我儘」な、社会性の無い、打たれ弱い、ガキが量産され続けている。

逃げ道を作るだけでは、根本的に解決することは無理でしょう。 

打たれ強い、社会性のある、たくましい「ガキ」を育てるには、どうしたら良いのかを先に考えるべきでしょう。

ただこれも、元々、生まれつき「頭(脳)」の配線が可怪しい場合や、親の配線状態も可怪しい場合は、区別しないといけません。

元々、生まれつき「頭(脳)」の配線が可怪しい場合、
打たれ強い、社会性のある、たくましい「ガキ」を育てるには、どうしたら良いのかを先に考えるべきでしょう。
などと言っても、こればかりは無理ですので、区別すべきでしょう。

区別すると、生まれつき「頭(脳)」の配線が可怪しさや、子供の「養育環境」の劣悪さが、浮き彫りになってくると思います。


3.優生学と人間社会

■優生学と人間社会



昔、ドイツ、スウェーデンなんかも、そうですが、所謂「優生保護法」を国が発動して、障害を持った人たちの断種(「不良な」子どもを作らせないために強制的に不妊手術を受けさせる)を行っていた歴史もあります。 日本では、「ハンセン病」などがそうです。

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ヒトラ-とユダヤ人



「ナチスドイツ」の場合は、ユダヤ人に対する迫害だけではなく、最初は、障害を持った人たちの断種(「不良な」子どもを作らせないために強制的に不妊手術を受けさせる)こちらを先にやっていたのです。 それがユダヤ人までに波及してしまった。 どうしてかは、歴史を自分で調べてみればわかるでしょう。
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4.日本生まれのナチズム?

2016年、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人を殺害し、26人を負傷させたとして、殺人罪などに問われた元同園職員、植松聖被告(29)と拘置施設で接見した牧師がいるのですが、 その人は北九州市で長年、路上生活者を支援しているNPO「抱樸(ほうぼく)」理事長の奥田知志さんです。
奥田知志さんが、被告と接見して、話をして時のことが記事になっています。

参照:https://mainichi.jp/articles/20191213/k00/00m/040/313000c
自分が正しいことをしていると確信して事件を起こしたんでしょう。
障害者を殺害した理由を「生きる意味のない命だ」と語っていますね。
生きる意味のない命」という言葉は1930年代後半にナチスが障害者を殺害した時とほぼ同じです。だから、最初はかつてのヒトラーやナチに傾倒する若者が日本にも現れたのかと思いました。
でも、彼が刑務所に入った後に出した手記などをみると、園にいる障害者を殺したらいいと職員に伝えた時に「ヒトラーと同じだ」と言われ、ヒトラーがユダヤ人だけでなく障害者も殺害していたことを初めて知った、と書いてある。
つまり、なにかにかぶれたわけでも、外国からの輸入でもない、日本生まれのナチズムなんですよ。戦後70年の中で培われて至ったものがナチズムだった。そのことはショックでした。
僕は植松君が「生きる意味がない命」って言ったのは、時代のことばなんじゃないかと思いました。彼だけが言っていることじゃなくて、時代に貫かれた価値観のようなものがある。


究極的には、このように「生きる意味のない命」として、抹殺する。

一方で、自分には関係ないとして、放置してしまうか、ただ排除するか。。。

社会的弱者は、重度の障碍者だけではなく、家が裕福であろうが、無かろうが起きてしまうであろう、子供の養育環境の劣悪さや、生まれ持った障害を背負ってしまって、この世で、この社会で生きにくいた人たちをどうフォローしてゆくのかが、今問われているのではないかと思います。


5.ニューロダイバーシティ(脳神経構造の多様性)

そこで、欧米で登場してきたのが、「ダイバーシティ(多様性)」という考え方です。

その中でも、とりわけ、理解、認識することが非常に高度で難しい「ニューロダイバーシティ(脳神経構造の多様性)」という考え方です。

しかし、現状は、状況は下記の通りです。

■この「ニューロダイバーシティ」の問題、学校で学習していませんので、ほぼ「無知」な国民で溢れていますし、当事者でないので関係ないと思っている。

■精神科医の先生達は、「発達障害」関連の患者が多くなり、数か月先の予約まで入っているので、もうみんなが知っていると勘違いしていますが、全然違っています。
世の中の大半の人達は、何ひとつとは言わないが、なんにも分かっていない人間たちがほとんどです。

■学校で習わなかった事など、「社会問題化」しても、自分で勉強すべくもなく、自分の身に降りかからないと、ほとんど「無知」の状態のままで、他人事です。

■発達障害、人格障害、愛着障害など、何一つ、理解されていない。認識できていない。

精神障害の診断と統計マニュアル』(DSM)により分類

人格(パーソナリティ)障害は、アメリカ精神医学会によって10種類に分類され、更に、大きく3つのグループに分類されています。

回避性パーソナリティ障害とは、
C群1(クラスターC)、不安型 (anxious type)に属していて、不安や恐怖心が強い性質を持つ。共通して抑うつ的な行動や思想にかられる人が多い。周りの評価が気になりそれがストレスとなる性向がある。
人付き合いが苦手であり、批判や拒絶に敏感であり、新たな関係を避けがちであるが、スキゾイドパーソナリティ障害とは異なり、人間関係は希求しており、親しい人を何人か持っている。青年期前後にさらに回避的になってくることがあるが、加齢と共に寛解してくる傾向がある。


言う事は、「変な奴」。。。残念ながら、これくらいの認識しかありません。

未だに、血液型で人の性格を判断している「知能」の低い国民ですので。。


6.誰も言わない「引きこもり」の背景にある問題

なぜ引きこもりになってしまうののか?

ここに疑問が生じれば、色々な、脳のトラブルにより、発生していることが分かりますが、如何せん、子供の生まれ持った「脳の特性」や「養育環境」に「ヒト」は影響されますので、本当は、これから子供を育てる、親になる人が、ちゃんと知っていなければならない事なのです。

脳に障害を背負っていたとしても、ギリ、社会の中で、活躍してい人も居ますので、この境目が、分かりません。 本人だけの「努力」で何とかなるものでもないように思います。

しかし、これも、すでに親になる前に「脳」にトラブルを抱えている人間も居ますので、そのまま親になり、子供に影響を与えるであろう、事柄を誰にも止められない事もあるのです。

「引きこもり」になる原因は、多々あると推測できるが、下記の問題が多くを占めているようです。

「ひきこもり」と関連の深い「精神障害」の主なものとしては、発達障害(ADHD、ASD、LDなど)、人格障害、愛着障害、もう一つ、ボーダー(境界知能)などの問題により、他の人と違い、違和感を周りに与えてしまう。

親としては、子供が自立して生活できるようになることが、一番の願いでしょうが、それがままならない。。。。家庭内だけでは「なんともならない」が、日本の様な「村社会」では、身内の恥をさらさないという思いがあるせいで、なかなか、問題が見えずらくなっているのも、確かです。

上記の様な、社会の中で、「生きづらさを抱えた人」をどう支援するのか、なのですが、引きこもったまま出てきません。

引きこもる前に何とかならなかったのか。。。

もう一つあるとすれば、上記で紹介した社会の状況、価値観です。
僕は植松君が「生きる意味がない命」って言ったのは、時代のことばなんじゃないかと思いました。彼だけが言っていることじゃなくて、時代に貫かれた価値観のようなものがある。
「引きこもり」になっても社会は、
■社会の側に「ひきこもりの人の居場所と出番」が無いのでしょう。

■めんどくさくて、効率の悪い人間は不要、勝手にしろ。。。と言う、ものの考え方。

■「家族の中で何とかしろや!」。。と言う、ものの考え方。



喜びを感じる仕組み

ネオサピエンス 回避型人類の登場」 岡田 尊司 (著) に記載されているのですが、生きるために必要な喜びを持つことが、困難な時代に去ってきているのでしょうか。
--関連時事--
【書籍紹介】 ネオサピエンス 回避型人類の登場 岡田 尊司 (著)
喜びを感じる仕組みは、生存にとってきわめて重要である。人類は、大きく分けて3つの喜びの仕組みを持っている。

1つ目は、
食欲や性欲といった本能的な欲求を満たした時に得られる満足感や快感


2つ目は、
努力して何かを達成したり、習得したりすることで得られる達成感で、ドーパミンという神経伝達物質が、線条体という脳の領域で放出されることで得られる喜び。


3つ目は、
愛する者と触れ合ったり、世話をしたり(されたり)する関わりの中で得られる喜びでオキシトシンを介した仕組みである。 愛着を支えているのは、このオキシトシンである。
この中で、3つ目が、欠落すると、どのような人間が多くなるか? これも興味深く、読んでいるうちに、恐ろしくなります。


1)精神医学の問題から、さらに言えば、

精神科医の先生のお話が、「ケーキの切れない非行少年たち」として記載されていますので、読んで欲しい書籍です。

関連記事
【書籍紹介】 ケーキの切れない非行少年たち   宮口 幸治 (著)

■ケーキの切れない非行少年たち



ニューロダイバーシティ(神経構造の多様性)」と云うと、「発達障害」、「愛着障害」、「人格障害」などが浮かびますが、それ以前の「脳」の認知機能に障害がある問題もあります。

問題を起す子、そうでない子も含めて、小学生のときに、知能検査を実施しますが、IQが69以下だと支援学級でしょう。だが、IQが70から85の人たちは、境界線上の人たちボーダー(境界知能)と言われて、正常として、一生扱われます。

先生は、少年院などで子供たちを見ている過程で、問題を起こして、少年院に入ってこなくても、軽度知的障害(知的障害の8割)、ボーダー(境界知能)の人たちは、知能検査で、問題なしと判定され、認知機能が低いのですが、健常者と見分けがつかなくなり、「忘れられた人々」として、普通の学校でも、困っている子供たちがたくさん居ると言っています。



画一化された学校教育の現場では、このような生徒たちを置いてきぼりにします。ですので、後から色々な問題を起こしてしまう要因になっている様です。

「不登校」や「引きこもり」になる人たちの何割かは、「発達障害」を背負った人たちだと言われていますが、同じように、ボーダー(境界知能)と呼ばれている人たちが含まれていると予測します。

問題を起こした不良の少年・少女ではなくても、
世の中の十数%(7人に1人の割合で)の人間は、このような「認知機能」が極めて低いまま、社会に出て、生きにくい生活を送っているのです。



2)「自閉症」と「統合失調症」には、同じ遺伝的ルーツがあることが名古屋大学の研究結果からより確実に

先天的な原因により発症する自閉症統合失調症は、ともにゲノムコピー数変異(copy number variation:CNV)と呼ばれる遺伝子の変異に起因していることを裏付ける新たな研究結果が名古屋大学の研究チームによって発表されました。

「統合失調症」と「自閉スペクトラム症(ASD)」は、精神症状による精神医学的な診断基準により異なる精神疾患として区別されていますが、最近の疫学研究から、この2疾患の病因・病態はオーバーラップしている可能性が示唆されてきました。
参考:https://gigazine.net/news/20180918-autism-schizophrenia-share-genetic-roots/

元々「自閉スペクトラム症(ASD)」の子供が、何かのきっかけで、「統合失調症」のような症状を発症させて、親や家族に暴力を振る様になる。



これは、あくまでも推測だが、

冒頭に記載した事件の息子を殺してしまった、2人の親は、東大卒の父親です。親自身も「自閉症」的な要素を持っている場合、子供に遺伝している可能性もあります。

東大生の1/4は、自閉スペクトラム症(ASD)ではないかとも言われています。
東京大学には、ちゃんと「相談支援研究開発デンター」もあり、発達障害などの「相談予約」も取れます。

普通の不良少年だと、家を飛び出して帰ってこないのでしょうが、「自閉症」的な要素を持っていると、不良仲間にも受け入れてもらうこともできないでしょうから、必然的に、1人で家に引きこもることしかできず、そのうち「統合失調症」のような症状を発症させて、親や家族に暴力を振る様になる。

通常、「自閉スペクトラム症(ASD)」だと、おとなしいように思われますが、激しく暴力的な行動に出てしまうのは、「統合失調症」のような症状を発症・併発していないと出てこないのではと思うのですが、どうでしょうか? 精神科医の先生。


3)起こりうる問題を認識していないし、止めようがない

人間、そんなに同じような「脳」の性能をしていない。かなりのバラつきがあり、それを補いながら、暮らしていると思っていますが、今の時代はそうでもない。

皆と少しでも、違うと、すぐに「いじめ」の対象なる、いじめられた子は、家に引きこもる。そして親が可愛い子供を「躾(しつけ)」と称して、平然と虐待する。

確かに、引きこもれる場所があるから、「引きこもれる」ので、それだけ、親も経済的に豊かになったから可能なんでしょう。 「引きこもれる」家が無かったら、どんな生活を送っているのでしょうか?

やはり、問題を起す子供や大人は、脳が、成長する段階の年齢で、脳の成長を阻害される様な出来事が、家庭や学校内で発生していて、被害を受けた後、脳(脳の精神の発達に関わる、前頭前野、大脳辺縁系の海馬、扁桃体の成長が阻害される)がおかしくなり、人間社会で生きにくい生き方しかできなくなる。

皆んな、年齢を重ねて、大人と呼ばれる「ヒト」になりますが、幼少期の養育環境が、親のせいで劣悪だったりすると、成長期の脳のネットワークの編成が上手くいかなかったり、後は、生まれつき、何らかの脳の障害を持って生まれてきている場合もありますし、知能がボーダー(境界知能)の場合もあるでしょう。

こんなの誰が、分かれって言う?  手や足が無くて、障害があるなら、観ればわかりますが、脳のトラブルなど、普通のヒトは分かるわけが無いのです。

そこが、この問題の難しいところで、例え、原因がわかった所で、過去に発生してしまった劣悪な環境による影響を今更、どうするのでしょうか。まして生まれつき背負ってしまった場合は、どうしようも無いのです。



補足説明———————————————————-——–
知的障害
■IQ:70 – 85 ボーダー(境界知能)と呼ばれている 知的障害者とは認定されない。
■IQ:69以下が、知的障害(IQにより、軽度、中等度、重度の分けられる)。

認知機能とは
外界を正しく認識し、正しく実行するための機能のことで、記憶力、知覚、注意力、言語理解、判断、推論などの幾つかの要素が含まれた知的機能を指します。

■「認知能力」は基礎的知識、記憶力、判断力など知的な能力を指し、IQ(知能指数)として数字で表すことも可能。
——————————————————–——–——–——–

非認知機能とは
非認知能力」とは、感情や心の働きに関連する能力。
非認知能力は、 世界でも注目されています。「忍耐力・社会性・感情コントロール」など主に3つの能力です。
いくら”学力”が高く「認知能力」があっても、「非認知能力」が低くいと、人として忍耐力が足りなかったり、周りとうまく折り合いを付けられなかったり、コミュニケーションがうまく出来なかったらどうでしょうか。

これでは、社会に出てから柔軟に対応し、挫けることなく巧みに対応することができません。

逆に、「非認知能力」の高い人は、例え始めは知識不足だったり経験不足だったりしても、周囲の意見を取り入れて学ぶ意欲を持ち続け、次第にできなかったことも出来るようになり、伸び幅が大きいと言います。
このように、自閉症的な要素があり、学力が高くても、「非認知能力」が低くいと、人として忍耐力が足りなかったり、周りとうまく折り合いを付けられなかったり、コミュニケーション能力が劣って居れば、社会の中で、あらゆる場面で、うまくゆきません。



--関連記事--
日本で、「引きこもり」の人が、全国に54万1千人いるという。。。。この状態はなぜ?

--関連記事2--
「ひきこもり」の問題について

「引きこもり」が高年齢化。。。の記事に思う。

「発達障害」という言葉だけが先行し、脳科学の理解が追いつかない。

2019年11月17日日曜日

【書籍紹介】『情動はこうしてつくられる──脳の隠れた働きと構成主義的情動理論』リサ・フェルドマン・バレット(著)

本日の書籍紹介は、『情動はこうしてつくられる──脳の隠れた働きと構成主義的情動理論』リサ・フェルドマン・バレット(著)
幸福、悲しみ、怖れ、驚き、怒り、嫌悪――「脳は反応するのではなく、予測する」

読みたい書籍を見つけるのは、毎日、本屋さんに行って、好きなジャンルの本棚を見ていると「新刊本」が入荷しているか、すぐに分かりますので、そこで背表紙の写真を撮っておきます。 本当に、読みたい、読むべきか、読んで価値のあるか、を判断して購入します。候補に挙がった書籍をまとめて購入したい衝動に駆られますが、衝動買いをすると、読まずに「積読」がどんどん増えるだけで、財布の中身が減ってゆきますので、後悔しないように適度に購入するようにしています。

情動」と云う文字が見えた時点で、脳科学・脳神経学、「人工知能」に興味があると、行き着くところは、「人工知能」には、無いヒトの「情動」、「心」、そして脳の理解です。 身体や脳の神経細胞が、どのように働いて「情動」や「心」、「意識」が発生するのか。。興味が尽きません。
 

「人工知能」の研究者ではないが、人間の「脳」のメカニズムを知りたくてたまりません。 

■『情動はこうしてつくられる──脳の隠れた働きと構成主義的情動理論



目 次
序 2000年来の前提
第1章 情動の指標の探求
第2章 情動は構築される
第3章 普遍的な情動という神話
第4章 感情の源泉
第5章 概念、目的、言葉
第6章 脳はどのように情動を作るのか

第7章 社会的現実としての情動
第8章 人間の本性についての新たな見方
第9章 自己の情動を手なずける
第10章 情動と疾病
第11章 情動と法 第12章 うなるイヌは怒っているのか
第13章 脳から心へ――新たなフロンティア  

まず、「情動」には、本書によると2つの理論があります。 1つ目は「古典的情動理論」、2つ目は「リサ・フェルドマン」が提唱する「構成主義的情動理論」です。

ここから、難しくなってきます。

まず、 「構成主義的情動理論(:theory of constructed emotion)」とは何ぞや? 次に「構成主義的情動理論」と「古典的情動理論」は、どう違うのか? 簡単に言えば、「古典的情動理論」では、「情動」は、予め人間に身についているものだという考え方が一般的になっているが、「情動」はあらかじめ脳に刻み込まれたものではなく、私たちが学習して身につけるものだと云う考え方が「構成主義的情動理論」の考え方です。

この「情動(emotion)」の理論は、脳神経学、人類学、社会学、生物学、分子生物学、遺伝子工学、人工知能などの書籍を読んできましたので、そんなに難しくないだろうと思っていたら、結構、難易度が高いというか、記載されている言葉を認識するのが難しく、何を言っているのか、最初、理解するのに時間がかかりました。

情動と病気との関係、動物にも情動があるのか? など、人間以外の脳を持った生き物のことまで、記載されています。

ページの最後の方には、脳の基礎的な知識まで記載されていますので、これを機会に脳科学の世界に、足を入れてみると、興味深い事柄が、どんどん降って湧いてくるようになり、辞められなくなりますよ。

--関連記事--
「記憶を思い出すための神経回路を発見」 脳の謎についての研究成果です。
「マインドフルネス」と「脳」について
【面白記事】「空気読めない」は脳回路によって決まる。理研が回路特定です。

【第1回目】人間の「脳」に関する面白い記事を見つけましたので、ちょっと紹介します。
【第2回目】人間の「脳」に関する面白い記事を見つけましたので、ちょっと紹介します。 
 

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夏休み、どこにも、お出かけしない人のための暇つぶし、「脳」に関する知識が深まる情報です。


【書籍紹介】 感情の正体 渡辺 弥生 (著)

本日の書籍紹介は、「 感情の正体 」 渡辺 弥生 (著) です。 人間の感情は、どのように発達するのか、私の知らない、好奇心の湧く部分です。 ネアンデルタール人たちが、滅び、なぜ、一番弱い、ホモ・サピエンスだけが生き残ったのかという問題にも関係してきます。他人と協力して群...