2019年11月17日日曜日

【書籍紹介】『情動はこうしてつくられる──脳の隠れた働きと構成主義的情動理論』リサ・フェルドマン・バレット(著)

本日の書籍紹介は、『情動はこうしてつくられる──脳の隠れた働きと構成主義的情動理論』リサ・フェルドマン・バレット(著)
幸福、悲しみ、怖れ、驚き、怒り、嫌悪――「脳は反応するのではなく、予測する」

読みたい書籍を見つけるのは、毎日、本屋さんに行って、好きなジャンルの本棚を見ていると「新刊本」が入荷しているか、すぐに分かりますので、そこで背表紙の写真を撮っておきます。 本当に、読みたい、読むべきか、読んで価値のあるか、を判断して購入します。候補に挙がった書籍をまとめて購入したい衝動に駆られますが、衝動買いをすると、読まずに「積読」がどんどん増えるだけで、財布の中身が減ってゆきますので、後悔しないように適度に購入するようにしています。

情動」と云う文字が見えた時点で、脳科学・脳神経学、「人工知能」に興味があると、行き着くところは、「人工知能」には、無いヒトの「情動」、「心」、そして脳の理解です。 身体や脳の神経細胞が、どのように働いて「情動」や「心」、「意識」が発生するのか。。興味が尽きません。
 

「人工知能」の研究者ではないが、人間の「脳」のメカニズムを知りたくてたまりません。 

■『情動はこうしてつくられる──脳の隠れた働きと構成主義的情動理論



目 次
序 2000年来の前提
第1章 情動の指標の探求
第2章 情動は構築される
第3章 普遍的な情動という神話
第4章 感情の源泉
第5章 概念、目的、言葉
第6章 脳はどのように情動を作るのか

第7章 社会的現実としての情動
第8章 人間の本性についての新たな見方
第9章 自己の情動を手なずける
第10章 情動と疾病
第11章 情動と法 第12章 うなるイヌは怒っているのか
第13章 脳から心へ――新たなフロンティア  

まず、「情動」には、本書によると2つの理論があります。 1つ目は「古典的情動理論」、2つ目は「リサ・フェルドマン」が提唱する「構成主義的情動理論」です。

ここから、難しくなってきます。

まず、 「構成主義的情動理論(:theory of constructed emotion)」とは何ぞや? 次に「構成主義的情動理論」と「古典的情動理論」は、どう違うのか? 簡単に言えば、「古典的情動理論」では、「情動」は、予め人間に身についているものだという考え方が一般的になっているが、「情動」はあらかじめ脳に刻み込まれたものではなく、私たちが学習して身につけるものだと云う考え方が「構成主義的情動理論」の考え方です。

この「情動(emotion)」の理論は、脳神経学、人類学、社会学、生物学、分子生物学、遺伝子工学、人工知能などの書籍を読んできましたので、そんなに難しくないだろうと思っていたら、結構、難易度が高いというか、記載されている言葉を認識するのが難しく、何を言っているのか、最初、理解するのに時間がかかりました。

情動と病気との関係、動物にも情動があるのか? など、人間以外の脳を持った生き物のことまで、記載されています。

ページの最後の方には、脳の基礎的な知識まで記載されていますので、これを機会に脳科学の世界に、足を入れてみると、興味深い事柄が、どんどん降って湧いてくるようになり、辞められなくなりますよ。

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2019年9月5日木曜日

【書籍紹介】 「子どもを攻撃せずにはいられない親」 片田 珠美 (著)

本日の書籍紹介は、「子どもを攻撃せずにはいられない親」 片田 珠美 (著)

この先生の書籍は、何冊か拝読していますが、タイムリーな1冊になっていますので、読んでみました。

この書籍を読んでいると、俗にいう、「毒親」のことが書かれています。
家庭という、密室の中で、何気なく行われている親の所業に、子供たちの「脳」は壊れるのですが、親としては子供のためと思い込み、良かれと思って支配することに、子供たちは苦しむのです。 そして、「毒親」の何割かは、親自身が発達障害を背負っている場合があります。

ふと、思うのですが、サイコパス(シリアルキラー)関連の書籍を何冊も読んでいますが、それと同じくらい、子供を人間として扱っていないところは、サイコパス以上の不気味さがあり、残酷さを感じます、ここまで虐待し人を殺す行為は、脳がやはり異常でないと出来ないと思いますが、そうでもないのです。 良かれと思いこめば、何でもできてしまう処が、人間の脳の恐ろしさです。

決して親を直そうと考えないことです。 無理ですので。

家庭という、密室の中で、密かに行われている犯罪行為は、人間を人間として扱わない非常さは、サイコパス(反社会性人格障害)的な行為は、何も変わらないように思います。

娘を持つ親としては、こんな鬼畜「クズ」と気付いた時に、すぐに、逃げ出すことのできる強い心を持った、女性に育ってほしいと願うばかりです。

子どもを攻撃せずにはいられない


攻撃的な親から身を守るために、そしてあなた自身がこんな「毒親」にならないために。
精神科医が自身の経験も語りながら解説しています。

1.母親の心の「自己保身」の強さ

ちょうど、「目黒女児虐待死」の初公判が開かれ、虐待の様子が段々分かってきましたが、夫による精神的支配と言いますが、逃げようと思えばいつでも逃げられる状態なのになぜ、逃げないのか?

弁護側は「優里被告は夫に抵抗できない心理的DVの状態だった」と主張していますが。。。

もちろん、夫が悪いのですが、その夫から、なぜ逃げられなかったのか。。その精神構造は?

どんな精神構造をしているのか? 理解に苦しむのですが、普通の人間なら、さっさと別れて、一緒に居ないと思うのですが、逃れようとしない。

まるで思考が停止してしまった人間の様になるのは、なぜなのか?

「通報しなかったのは、雄大が逮捕されたら、結愛も私も……」と、自分たちが路頭に迷う事を心配している思いが有るようだが、暴力と生活ができなくなる事を天秤に掛けて、暴力を選択してしまうその精神構造は一体何なのか? 本当に誰も助けてくれる人が、家族、親族が、居なかったのか? そう思い込んだのか、思考停止してしまったのか?

国の施設で、逃げ込む事のできる「DVシェルター」、「母子生活支援施設」が有るのは、男の私でも知っているが、知らなかったのだろうか?


2.なぜ、子供と逃げなかったのか?

初公判の法廷で、自分の娘がどの様に、弱って行くかの状態を聞いて、動揺して嗚咽を漏らす精神状態なのに、なぜ、子供2人と一緒に、逃げなかったのか?

子どもか? なぜ、そこの時点で思考停止して、 今ころ、かわいそうという感情がこみ上げるのか?

精神的支配というが、逃げ切れる確信が無かったのかという問題では無く、どう考えても、精神が幼すぎて話にならないが、どんな風に育てば、こんな母親が出来上がるのだろう?

もし、自分の娘だったら、どうだろう? もし夫がそんな男だったら、二度と立ち上がれないようにするが。。。。

女性ってみんなこんなもんなの?  そんな事ないよね。

自分だけが、生き抜くために、娘を犠牲にしてでも、無意識のうちに取った行動なのでしょうか?


3.この母親は、幼少期からどんな生活を送ってきたのか?

どんな「精神構造」をしているのか、興味があります。

どのような環境で育つと、このような考え方、「精神構造」になってしまうのか?

自己保身の様子しか感じられないのは、私だけでしょうか?

確かに、このように夫からDVを受けても逃げ出さないパターンは、自分自身も昔、同じ様にDV、ネグレクト等を受けていた人にはありがちだということもあり、そんな可能性もあります。

「クズ」みたいな、脳のおかしい男を選んでしまう精神構造、そして別れようとしない。
幼少期の養育環境が劣悪の中で育つと、自分の事を愛してくれる人と言うより、この人は、私が居ないとダメと思い込んでしまう。自分を頼ってくる男を選んでしまう。

厄介な心理状態に陥ってしまう。


4.人類の成り立ち、生物学的な処から考察すると、人類は、最近まで生活苦のために母親の手で間引き(子殺し)が行われていた。

日本では、宗教的も、キリスト教文化ではなりませんので、明治期以前の日本人の生命観で「7歳までは神のうち」という言葉を知っていますか?

「七つまで」は、いつでも「神にお返しする(間引き=子殺し)」ことが出来ると考えてきたのです。

日本の歴史を見ると、江戸時代などは、性的には、本当に、いい加減で、今の世の中以上に、乱れていたようです。 だいたい、まだ「夜這い」など言う言い方をするでしょう。

この様に、ちょっと前まで、日本人も好き放題やってきていますので、「道徳観」が狂っています。 日本の教育で、ちゃんと性教育をしていないでしょう。

現代のレイプの問題もそうです。 騙される方が悪いと。。。

だから、クズみたいな人間が、沢山、ひっそりと、普段の社会のなかで、平然と暮らしているのです。ですので、女性は、特に、このクズの被害にあわないように、細心の注意する必要があるのです。

幼少期にDVなどの被害を受けた女性は、逆にこの同じような「クズ男」に引かれるのです。なぜなら、私が居なければという様な「クズ」を選択してしまう様な脳の配線になってしまっているのです。


5.「脳が病んでいる親」から子供を守るには

「子どものことを真剣に考える」のに、ままならない親もいるのです。 

そこが原点です。

「子供は、親が育てるべき」という、基本的な考え方を、捨てる必要がある場合がある事を認識すべきです。

1)警察でさえ、民事不介入という言葉があります。

ましてや、警察権力のない、児相などの施設の職員が、そんな面倒くさい事に、真剣に立ち向かうはずもありません。 どうやって、やり過ごすか、しか考えていないのでしょう。だからおざなりになり、何かあっても、「気が付きませんでした」で、決して責任を取らないのです。

事件が起きて、やっと、他人事のように、あーでした、こーでしたと答えているだけです。

それはそうでしょう、親が悪くて、職員は悪くないので、誰も責任を取る必要がないから、同じ言い訳をして、同じことが繰り返されるのでしょう。

児相の職員にも、法律を作り、子供が死んだ場合は、責任を取らせれば良いのです。


2)「家庭崩壊」の結果、一番弱い子供が犠牲になる。

児童相談所 ——> 各施設へ(乳児院(0歳から3歳)、児童養護施設、里親制度)

などがあるが、乳児院などは、「愛着形成」ができる様に少し改善されてきているが、施設は満杯、里親も不足の状態が続いている様です。

政府も、この様な「一番、弱い子供」一人、助けることのできない、機能しない「児童相談所」を改善して、何とかしようとしない。

「頭」が、「脳」が、何らかの原因で、病んでいる人が、たくさん居る中で、ちゃんと対策しないと、こんな事件は、これから、何回も同じような事件が発生するでしょう。

日本の社会の中で、「絶対的貧困」が減少しても、「相対的貧困」が格差社会の中で蔓延すれば、その中で頭の配線がおかしくなった人間が起す事件が、目立ってしまいます。

子供を保護するだけではなく、親の精神状態も分析出来る職員が居ないと、騙されっぱなしでしょう。 精神状態のおかしい親をなんとかしないと。

「優生保護法」を発動するしか、方法はないのでしょうか。


6.どんなに世の中が進歩しても、可愛い「女の子」1人救えないのです。

江戸時代なら、市中引き回しの上、打ち首、獄門(さらし首)の刑です。

生かしておくなら、このようなことのできる父親の「脳」の障害を明らかにして欲しいものです。 それとも、父親の「脳」に障害が無くてもこんな事件が起こるのか?

どのように脳がおかしくなれば、平気で、我が子を虐待できるのか? この父親を研究材料にして、研究発表してほしいものです。



非行少年を扱う鑑別所で、反省させて、更生させる指導をしている先生によると、反省させる以前の問題で、脳の認知機能に問題があり、同じ人間が、感じるだろう心が育っていないそうです。

人間、皆、同じものを見ていると思ったら、大間違いです。 視覚、聴覚などのセンサーから入ってきた情報は、脳で処理されて認識できます。 当然、配線がおかしくなっていれば、違うものしか見えていないのです。



当然、生まれつきの発達障害、愛着障害、人格障害を背負っている場合もありますが、養育環境も劣悪な場合、人間の脳神経細胞も、正常に配線されない状態になってしまうのです。

いい例が、生まれてから、目を塞いでいれば、一生「目」が見えなくなりますし、動物に育てられた子供は、一生、片言の言語しか喋る事が出来ません。

何故なら、成長過程で、脳神経細胞は、使い初めないと、通称シナプスの「刈り込み」が行われて、脳神経細胞同士のネットワークが切断されたままになり、元に戻らないからです。




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2019年8月11日日曜日

【書籍紹介】 老化と脳科学  山本 啓一 (著)

本日の書籍紹介は、 老化と脳科学  山本 啓一 (著) です。

2019年8月10日、今日あたりから、お盆休みに入っている方が、多いのではないでしょうか。

札幌も連日、暑い日が続きましたが、もう夜は寒いくらいの気温ですので、ちょっとホットしているところです。 札幌の場合は、今年も「エアコン」を買わずに済んだと思っている方も多いのではないでしょうか。

お盆休み、初日、札幌駅ビルの三省堂書店で、見つけたのがこの書籍でした。170ページほどの新書ですので、2時間ほどで読んでしまいましたが、最近の脳科学の「小まとめ本」みたいで、興味をそそる様に、「老化」への対策を含めて記載されています。

私の場合、脳科学、脳神経学などの関する書籍を新刊本をメインに読んでいますので、特に新しい説だと思う事柄は感じられないのですが、脳の機能をさらっと認識するのは、ちょうどいい書籍ではないでしょうか。

脳科学、脳神経学といっても、本書の内容は難しくありません、脳の細部をもっと知りたいなら、これをきっかけに、面白い書籍はたくさんあります。



老化と脳科学



-- 目 次 --
第1章 脳と記憶
第2章 海馬の老化と認知症
第3章 アルツハイマー病
第4章 海馬の活性を維持するには
第5章 睡眠と脳
第6章 海馬の老化を防ぐ食事
第7章 脳の死と人の死
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脳の構造と機能の中で、大人の「海馬」では神経細胞増殖が起こらないのかと云う議論がありますが、どうやら、大人の「海馬」でも、ちゃんと「神経細胞増殖」が起きていることが判明しているようです。

論理的に云っても、コンピューターでいえば、「海馬」は一時記憶装置みたいなもので、大脳皮質に記憶を送る前の装置でもあります。

子供のころの記憶がほとんど無いのも、一夜漬けで勉強した記憶も、「海馬」の場合は、約1か月で記憶が無くなるようです。 生きてゆく上で重要な記憶が、選別されて初めて大脳皮質に記憶が残り、海馬は関所みたいなところだと云われる由縁です。



■こんな奴がいます。

「いやー、どうもデジタルは苦手で。。。」という奴。。。。

「デジタルは苦手?  はあー!」

「お前の脳は、デジタルだっていうの!!!」

「なぜななら、脳の中では、電気信号で情報が伝達されているんだよ!!」

「デジタルが苦手」なのではなく、神経細胞のネットワークが正常に繋がっていないだけで、脳みそが、入っていない訳けでは、決してないのです。

これだけ「知識社会」になっている世の中で、「原始人」みたいな生活をしているから、周回遅れになった居るだけです。 ただ、それに気が付かないから、バカ、無知と言われているだけです。

バカは、せいぜい半径5mくらいの範囲にしか、空気を読んで、気を配れませんので、一生、バカは、バカのままで生涯を終えます。



■認知症にもならず、健康でいられる秘訣。 若い人も同じ。

ストレスをためないこと。
爺(ジジイ)で、すぐキレる奴がいるが、それとは別問題です。すぐ切れる奴は、大脳の前頭前野が、ガキのように成長していない、未発達なだけで救いようがないのです。

腸内フローラ(細菌)を大事にすること(主に食事のバランス)。

適度な運動をすること。
近くのコンビニに行くにも「クルマ」を使うバカ、歩きなさい。

「バカ」を止めれば、脳はちゃんと活性化する。
脳も筋肉と同じ、使わなければ、ただでさえ低い知能の脳が衰える。

よく、「マインドフルネス」が良いというが、効かない奴もいる。
マインドフルネスは、いわば「瞑想」をして何も考えないことですので、普段、何も考えて生きていない奴は、効果はないのです。

「バカ」は普段から「瞑想」しているので。。。マインドフルネスは無意味です。



米国の大学病院の研究で、

頭の使っている人と、使っていない人が、両方、同時に、認知症になった場合、どちらが症状が多く出てくるか? 調べたそうです。

頭の使っている人のほうが症状が悪くなるのが早いそうです。

なぜか?
頭を使っていない奴は、元々、使っていないので、神経ネットワークが繋がっていませんので、神経細胞(ニューロン)が死んでも、何も影響ないので症状が進まないようです。

皮肉なもんです。 

バカのほうが、「認知症」の症状が出にくいなんて。。。



補足説明
私が、「おバカ」と言っている人たちは、決して、「知能」の低い人たちの事ではありません。知能が低いのは、生まれつきで、その人のせいではありませんので。。。そこまで傲慢ではありません。

私が、「バカ」と言っている人たちは、下記の様な人たちです。
「知能指数(IQ)」は、通常のものを持っているにもかかわれず、毎日、毎日、仕事して、家に帰り、風呂に入って、酒飲んで、飯食って、テレビやネットのバカ動画を観てバカ笑いして、クソして寝るだけの生活を送っている奴。

■年に1冊の書籍も購入しない、読みもしない、読んでもバカマンガ本、新聞も「テレビ番組」欄しか見ない生活をしている奴。

■たまに、「腐れ生意気」なことを云うが、全部「テレビ」や「ネット」の受け売りをしゃべっている「偉そうな奴」。

■あまりにも、自分と同じレベルの奴が多すぎるので、自分は「バカ」ではないと勘違いしている奴。

■明らかに、「不都合な真実」を背負って生きているのが見え見えなのに、他人には「ばれていない」だろうと思っている奴。


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人間の「脳」に関する面白い記事を見つけましたので、ちょっと紹介します。
キラーストレス そのストレスは、ある日 突然、死因に変わる。
「デジタル・デメンチア」 子どもの思考力を奪うデジタル認知障害(マンフレド・シュピッツァー著)を読んで、「リテラシー」との関係について

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2019年5月26日日曜日

【面白記事】「空気読めない」は脳回路によって決まる。理研が回路特定です。

本日の面白記事は、「空気読めない」は脳回路によって決まる。理研が回路特定 です。

他者の利害に配慮する社会性」は、「共感力」がベースになっているが、2019年5月22日、(理化学研究所)脳神経科学研究センターの中原裕之チームが「他人の利益を考慮する意思決定の脳回路」を発見したことを発表しました。

これは、「人工知能」の研究はもちろん、「発達障害」、「人格障害」などの「脳」の障害についても役に立つ研究ではないかと思います。
















fMRI(機能的磁気共鳴画像測定)を使った実験を行い、そのデータを数理モデルで解析することによって他者利益と自己利益を統合する、他人の利益の「脳内為替」を行う脳回路を特定し、社会性志向の者と個人主義志向の者では、この脳回路の働き方に違いがあることも発見した。



自己利益の際には大脳の前部の左背外側前頭前野が活性化されることがわかった。他者利益も含む場合、前記の部位に加え、右側頭頂接合部にも活性があり、さらに右前島⽪質と内側前頭前野の活性の程度が他者利益への配慮に影響を及ぼす。
ヒトの脳が、「人工知能」と決定的に違うところは、「心」、「意識」、「感情」があることではないでしょうか。

これを主に制御している部分が、大脳皮質の前頭葉の部分で、これに「海馬」、「偏桃体」、「側坐核」などの構成部品から入ってくる情報をコントロールして機能しているので、「心」、「意識」、「感情」が、産物として発生するのでしょう。

誰一人として、同じ配線ではありませんせんが、生まれつきの場合と、脳神経細胞の編成途中の幼少期の劣悪な養育環境によっても、人間社会で社会生活をおくる上で、不具合が発生してくる。

「不具合が発生」と云うより、平均的な人間の思考回路ではない。。。と云うことでしょう。


1.共感能力と空気を読む

障害があると「空気を読む」を読めないと思いがちですが、サイコパスは「認知的共感」は敏感に読めて、それを利用するのです。 最初、見た感じすごい人に思われて、人は騙され、利用されるのです。



「感情」と関連する項目としては「共感」がありますが、「共感」とは?

■「認知的共感(cognitive empathy)」
情動的共感(affective empathy)」
の2種類あるようです。

また、「共感」って本当にあるの? 云う言い方もあります。感覚ですので、幻想かもしれません。心の中の思いですから、思うか思わないかの違いでしか無いのかもしれません。
認知的 共感 情動的 共感
相手の思考や感情を「知的に認識することができること」 相手の思考や感情に対して「情的に繋がって、自分の事のように反応できること」
職業によっては「情動的共感」はほどほどで、「認知的共感」が優れているほうが耐えられるものがあります。

職業としては、企業経営者、弁護士、外科医、救急隊員、警察官、自衛官、消防隊員、取締官などです。情的にはタフな職務なので、感じやすい人には務まりません。
職業としては、保育士や幼稚園教諭、福祉士、介護士、看護師、カウンセラー、芸術家、職人、ヘアースタイリスト、接客、客室乗務員などには「情動的共感」のほうを多く求められます。優しい心の繋がりや感性のほうが重要な位置を占める職務です。
分析力・洞察力は優れているけれど、冷たい人 トンチンカンな理解をするけれど、とにかく情に厚い人
サイコパスは、共感する心がないと言われているが、むしろこの感情は分かるのです。分かるから「偽装」できるのです。「認知的共感」を「偽装」できて「情動的共感」が弱い人の中には、詐欺師や犯罪者、冷血な統治者もいます。 自閉症者には、認知的共感は弱いが、この「情動的共感」は、よい環境で育っていれば、ちゃんとある。
・参考サイト :「認知的共感」と「情動的共感」



2.発達障害で云えば、ASD(自閉症スペクトラム症)と反社会性人格障害(サイコパス)の特徴

同じ「共感力」でも、障害によっては、感じる部分に違いがありますので、ちゃんと認識しておくべき点でもあります。

■発達障害の中の自閉症(ASD)タイプは、
「認知的共感」は弱いが、「情動的共感」は、よい環境で育っていれば、ちゃんとある。

■人格障害の中の反社会性人格障害(サイコパス)タイプは、
「認知的共感」があり「偽装」できるが、「情動的共感」が弱い。

■人格障害の中の自己愛性人格障害タイプは、
自己愛が強すぎて、自己中心的ですので「認知的共感」も「情動的共感」も弱いのではないでしょうか。



人は、無意識下で自己利益の最大を図ろうと、行動をしていますが、発達障害の場合は、この機能が、上手く働かない為に、分かりやすく云えば、変な奴と言われてしまう、上手く立ち回れないのです。ここが最大の特徴ではないでしょうか。

人の目を気にして、大抵は上手く立ち回るのですが、それができないだけなのです。何故なら無意識下で起こる行動ですので、中々、意識して制御できないのだと思うます。

人間、脳の活動するためのエネルギーは、無意識下75%、意識下5%、睡眠時20%だと言われている様に、どうにも、ニューロン間の情報伝達に支障がある場合、うまく制御できないのです。



3.共感力もあり、空気をちゃんと読めるが「空気を無視する」奴

「認知的共感(cognitive empathy)」と「情動的共感(affective empathy)」を持ち合わせているのに、それを無視する行動をとれるのは、どういうことのなのか?

私の場合、過去の経験からですが、頭の配線のおかしい「経営者」と10年以上付き合ってきた経験がありますが、普通の人なら、「訣別」している様な人でも、長いお付き合いができるのです。

現在も、訪問先に頭の配線のおかしい「ボス」が居て、私が訪問した時に、周りは、ハラハラしている様なのですが、私は、至って冷静です。

なぜ、揉めて喧嘩別れしないで、やってこれたか?

何故なら、「心」を通わせようなどと、考えても居ないのです。 きわめて論理的に話します。 相手も、1mmも私の事などに関心が無いのです。

意見が合わず、対立しても、例え怒鳴られたとしても、次の日のは、何事も無かったかのように、相手を扱います。というより、世俗的な言い方をすれば「つらこいて」相手に通常より多く話かけます。

逃げよう、避けようとすると、相手も、「動物レベル」の意識はありますので気が付きます。ですので、何事も無かったかのように接していれば、敵ではないと思われ、相手に嫌われないのです。

発達障害、人格障害など、極めて「グレーゾーン」の人と対応する時は、まともにやり合ったら、こちらが負けなのです。

もう一つ、コツがあるとすれば、この様な人は、自分より「下」の人間だと思うと、徹底的にたたいてきますので、自分より下の人間だと思わせないことです。

自分より、頭の悪い人間だと思われると、徹底的に突っ込んできます。



利用できる内は、自分のプライドを隠して、自分に経済的な被害が及ばないように、相手と接すれば、良いだけです。

精神的な被害は、「動物」にケンカを仕掛けても意味が無いでしょう。。そう思えば良いだけです。 動物レベルと、まともにケンカする方がバカでしょう。

相手の「脳の障害」をちゃんと理解、認識していれば、想定内の出来事です。



最後に、
私の場合、世の中の「空気を無視」して、世の中の「不都合な真実」をさらっと記載してしまいます。

空気を読む、読まないのレベルではなく、クソみたいな「空気は無視する」ので、反感を買いますが、決して「嘘」を言っているのではなく「不都合な真実」を言っているだけの事です。

そうですね。 

無意識下で自己利益の最大を図ろうと、行動しない場合が多々あります。

2019年5月15日水曜日

【書籍紹介】人体 神秘の巨大ネットワーク 臓器たちは語り合う (NHK出版新書)

本日の書籍紹介は、人体 神秘の巨大ネットワーク 臓器たちは語り合う (NHK出版新書)です。

この書籍は、NHKスペシャル シリーズ ”人体 神秘の巨大ネットワーク”という番組で、テレビ放映していたものを書籍にまとめたものです。

人間って、自分の体の事を分かっている様で、ほぼ、何も知りません。

私の場合、この番組を観ながら、ノートにメモを取り、一部まとめていましたが、書籍が出版されましたので、あらどうしようです。今度は、書籍をノートにまとめるべきか。。。?

このシリーズは現在、シリーズ人体Ⅱ「遺伝子」第2集の放映まで来ていて、「人体Ⅱ」は、「遺伝子」のお話になっていて、大変興味深い内容になっています。

人の遺伝子のDNAの98%は、ジャンクDNAだと言われていますが、98%のDNAを解析すると、その人のモンタージュ写真が作れるようです。

シリーズを通して、山中伸弥教授が出演されていていますが、先生が「私たちが医学生の頃は、何を学んでいたんでしょうね」と云うくらい、医学が進歩して、今まで分からなかった人体の神秘について解明が進んでいる様です。

脳の血管の仕組み
人体は、本当に巨大ネットワークなのですが、主な伝送経路は血管で、例えば、脳内の血管だけは、他とは違うのです。「血液脳関門」と呼ばれる仕組みがあり、脳内の血管の場合、メッセージを運ぶための物質を通常、他の臓器などの場所では、血液は漏れて伝わる様にできていますが、脳の場合は、ある特定の物質しか通過できません。

血管の中の「メッセージ物質」が、脳内の「グリア細胞」間に漏れると大変なことになります。

なぜか?
脳は、ニューロン(神経細胞)とニューロンの接続部分に「シナプス」を持っていますので、単にニューロン同志で、ダイレクトに電気信号(イオン)が流れるのではなく、シナプスの間隙から「神経伝達物質」を放出して、次のニューロンに信号を送っていますので、「メッセージ物質」が脳内のグリア細胞に漏れると、「神経伝達物質」と間違えてしまうので絶対にまずいのです。 誤動作を起こしてしまいます。

この「血液脳関門」と呼ばれる仕組も、以前は、分からなかった仕組みです。

この「人体のネットワーク」の中で、一体何が起こっているのか?

読まなくても生きてゆけますが、好奇心のある方は、お勧めの一冊です!!





-- 目 次 --
第1章 人体は神秘の巨大ネットワークである
第2章 腎臓
第3章 脂肪・筋肉
第4章 骨
第5章 腸
第6章 ネットワークと病気
第7章 ネットワークのさらに奥へ
第8章 脳
第9章 生命誕生
第10章 健康長寿
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人体の不思議と、さらに人工知能(AI)の違いについても考えると、人体の巨大ネットワークの仕組みを知ってしまうと、人工知能(AI)なんて、まだ「屁」みたいなものです。

人間の体は、受精卵から、自己増殖して、細胞どうしが、「メッセージ物質」を出し合い、ネットワークを通して、連絡を取り合い、最初は心臓から体の中に臓器を作ってゆきます。

体をコントロール(制御)しているのは、脳だけではありません。「臓器」同志が連絡をとりながら、人体を維持しています。

ヒトは、五感を使い、脳に入力して、体という出力装置で動いています。脳だけでは意識も無いのです。

もし、精巧なアンドロイドが作られても、ヒトの様に「動的平衡」を保つ事は、できないのです。 ある一部の細胞を除き、ヒトの細胞は、分子レベルで云えば、常に入れ替わっているのです。

■生物と無生物の違い。。。分子生物学者の福岡伸一先生曰く、「動的平衡としての生命体

■人と動物の違い。。。。。「宗教」や「貨幣」など「幻想」を信じる心が有るか。



さて、人工知能(AI)で云えば、
・アンドロイドの体には、センサーは取り付けられるが、「動的平衡」は無いのです。自己増殖する事もできません。作った時のままです。 金属疲労を起こすだけです。

・「幻想」を信じる心はプログラムすれば、何とかなると思いますが、「自己意識」を発生させることができないでしょう。



人工知能(AI)は、ある部分のみは、人間を越えれらるのでしょうが、人間をすべて超えるのは、数十年経っても不可能だという事が、神秘の人体について知れば思い知るでしょう。

人工知能(AI)を知りたければ、神秘の人体を、「人間って何だ?」を、知らないと、人工知能を語っても、意味が無いでしょう。



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2019年5月5日日曜日

【書籍紹介】 ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?~脳化社会の生き方~  養老 猛司 (著)  

2019年5月5日、
本日の書籍紹介は ”ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?~脳化社会の生き方~
養老 猛司 (著) です。  

ゴキブリのお話ではありませんので。

10連休も、もう少しで終わりますが、休みを取れた人、取れずに働いていた人と色々です。

休みを取れる立場に居ても、働かないと喰てゆけない人(沢山いる)、働くしか「能」のない人(今時、こんな奴は居ないか?)、休みは有ってもお金がないから遊びに行けなかった人にとっては、大変な連休でしたでしょうね。

今日あたりは、もう家にたどり着いた人、必至にたどり着こうとしている人たちで、混んでいるでしょう。 無事にたどり着けますように。

1.20年後の日本、変わるものと変わらないもの

「働き方改革」と言いますが、チビたちが居る親は、自分たちの時代を観て子供に、こうんな風に育ってほしいと、近視眼的に漠然と考えて育てるのですが、もう、これからの時代は、もちろん変わらないものも有りますが、子どもたちが、社会に出る頃には、AI(人工知能)が進化して、親が想像できないくらい世に中が変化してしまって求められる「能力」が変わり、増々、格差が拡大する時代になってくる様に思います。

残念ながら、今時、スマホ(コンピューター)さえも、まともに使いこなせない親が多勢に無勢を占めている世の中で、親が「想像・想定」できないことは、子供たちにも伝えることができないでしょう。ですので、増々、格差が拡大する時代になってくる様に思います。

もう一つ言えば、
漠然と「人工知能に仕事を奪われる」と思っている時点で、資本主義の社会の中で自分がどんな仕事をしているのか?理解できていない証拠です。 そんな人の仕事は、あっという間に無くなるでしょうから、別に「何の問題も無い」のですが。。。。。

例えば、

そもそも知能は遺伝子で決まるのか?」。。。これは違うでしょう。
頭のよくない親は、「そう遺伝子のせいよね!」と言って自分を納得させるのですが、これは遺伝ではなく、さまざまな経験、良い環境、知的生活習慣などが、子供の知能の発達に大きく寄与するのであって、決して遺伝子で決まるのではないでしょう。 そこが「認識」できない。
東大生の親は意識が高く、子供が小さい頃から知的好奇心を刺激する良い環境を与えていることが分かる。「賢い母親は、子供の能力を伸ばすようにうまく導くことができるので、子供が賢くなるのです」
「賢こくない母親」は、必ず、こう言います。「お勉強だけできてもね~」と。。。おいおい、あんたの子供は、「お勉強さえも、できない」という事を認識できていないのです。

バカは、遺伝子で連鎖するのではなく、親の育った環境とレベルが連鎖の元を形成しているだけでしょう(後天的な要素が重要な事に気が付かないし、自分にも経験がない為に理解できないのです)。

「養老 猛司」先生の著書の中に、「唯脳論」、「バカの壁」などの書籍がありますが、思考停止しないように、色々と、広く、深く、物事を考える必要が有るように思います。

その人が、経済的に豊かか、そうでないかに関わらず「バカの壁」を超えるのは難しいのです。

NHKの番組、人間ってナンだ?超AI入門 シーズン2 第11回「老いる」に、ゲストで養老 猛司先生が出演されていましたが、人工知能と人間の関係にも、非常に本質的な事柄をお話していましたのを覚えています。

物事を「近視眼的」に捉えるのではなく、AI(人工知能)と人間を語るとき、「人間の本質的な部分」をちゃんと捉えている処が、共感を持てます。


2.ちょっと、脱線しましたが、書籍の紹介です

数冊ですが「養老 猛司」先生の著書を拝読していますが、一見、簡単な言葉で書かれていますが、ものすごい難しい事柄を記載していて読んだ後、私の場合「頭」が悪いので、もう一度読み返し、考えないと、理解できない事があります。

こんな書き方、嫌いではありません。
簡単に、分かりやすく読めるが、ちゃんと考えないと、何が言いたいのか? 理解できない書き方ですね。 と言うより、ものの考え方でしょうか。

「脳」科学か。。。と思いきや、非常に「哲学」的な事柄が記載されていますので、ちょっと、ずるいですね。分かりやすく云えば、解決できない、解決されない問題がたくさん出てくるのです。

文章はそんなに難しくありませんが、ちゃんと考えていないと、読んでも理解することが、非常に難しい。 ちょっと曲者でしょうと言うより、「思考のレベル」が違い過ぎます。



ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?~脳化社会の生き方~



-- 目 次 --
■現実とは何か
意識は、なぜあるのか?
・脳の機能の基本は、コンピュータと同じである
・意識はひとつではない
・意識とは、自分の脳がどう働くかを知っているということ
・感情とは、脳のバイアスである

■自然と人間
人間は死んだら「モノ」なのか?「ヒト」なのか?

・人間は死んだら「モノ」なのか「人」なのか?
・死体には三種類ある
・人間は人工物ではなく、本来自然の存在
・荻生徂徠がいう「米は米、豆は豆」とは?
・社会の中で宗教が果たしてきた"ブラックボックス"の役割
・自然を破壊してきた文明は強い

■からだと表現
人間は「人工身体」と「自然身体」の
二つのからだを持っている
・いったい身体とは何か?
・日本では死者と生者をきれいに断ち切る
・数字で一般化された身体・・・「人工身体」
・歴史の上に立った身体・・・自然身体」
・「人工身体」と「自然身体」の埋まらない対立
・原理が違う、首から上と首から下の運動
・戦後、縮小していく身体表現と、肥大していく言語表現

■構造から見た建築と解剖
人工(脳)と自然(身体)との
釣り合いこそ重要である
・構造を見るうえで大事な5つの観点
・我々は目玉でものを見ているわけではない
・人工(脳)と自然(身体)との釣り合いこそ重要である

■ゆとりある生活の創造
人間は、意識だけでできているわけではない

・都市化を拒否している幸福の国・ブータン
・なぜ、ヨーロッパの都市は城壁で囲うのか?
・都市の中で、やむなく発生してしまうもの、それが人間の身体
・人間は、意識だけでできているわけではない
・ブータンと日本の小学生を、一年取り替えてみたらどうだろう

■現代社会と脳
「男」と「女」という言葉ができたとき、
性の連続が断ち切られた
・自然の中では、男と女の違いを分けることはできない
・男か女かわからないヒトは、自然にできてしまう
・人間が持っている自然は、女性に強く表れる

■ヒトを見る目
人間は、自分ができることの説明ができない

・人は自分で自分のやっていることを、よくわかっていない
・なぜ、宮本武蔵は一度も敗れなかったのか?

■子どもと自然
子どもを育てるとは「手入れ」をすること

・鎌倉の松は、なぜ消えてしまったのか?
・結局、「身についたもの」だけが財産となる
・なんで親は、子どもの教育に自信をもてなくなってしまったのか?
・子どものものを削って、大人のものをつくる時代になった
・都市とは、人間の考えたものしか置かないという約束のあるところ
・現在がどんどん大きくなって未来を食っていく
・子どもを育てるとは「手入れ」をすること
・メメント・モリ=死を忘れるな

■情報化社会と脳
「ああすれば、こうなる」だけになった現代社会

・脳を取り出して見てみる
・脳の出力は運動しかない
・人によって違う「現実」を統制するのが世間
・五感だけではない「美しい」「正しい」と感じる現実
・「ああすれば、こうなる」だけになった現代社会
・自然とは「ああすれば、こうなる」が成り立たない世界
・すでに都心ではバーチャル・リアリティになっている!

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どうでしょう、目次を見るとこんな内容です。 先生の「現実の世界観」と「人間の本質的な部分」が、うまく記載されている様に感じます。





追記
この書籍は、札幌駅ステラ5階の「三省堂」書店に平積されている文庫本から、新しく発見した書籍です。ほぼ毎日通っていると「平積」されている文庫本や棚の書籍でも、新刊の書籍をすぐに発見出る様になっています。

著者も、特に出版社は、出版して、売れるかどうかを気にしていますので、今の世の中で、興味をそそる書籍が出版されています。同時に、世間で何が話題になっているかも、透けて見えるのです。


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面白い、BLOGOSの投稿記事を見つけたので紹介します。 「みんなの知恵を集めたら」「ネットの知恵が薄まった」 どうしようもない人が、どうしようもない情報を喜んで摂取している。

そんな人に「書籍を読んだら。。」と言っている訳では、決してありませんので。。。

 

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