2019年5月26日日曜日

【面白記事】「空気読めない」は脳回路によって決まる。理研が回路特定です。

本日の面白記事は、「空気読めない」は脳回路によって決まる。理研が回路特定 です。

他者の利害に配慮する社会性」は、「共感力」がベースになっているが、2019年5月22日、(理化学研究所)脳神経科学研究センターの中原裕之チームが「他人の利益を考慮する意思決定の脳回路」を発見したことを発表しました。

これは、「人工知能」の研究はもちろん、「発達障害」、「人格障害」などの「脳」の障害についても役に立つ研究ではないかと思います。
















fMRI(機能的磁気共鳴画像測定)を使った実験を行い、そのデータを数理モデルで解析することによって他者利益と自己利益を統合する、他人の利益の「脳内為替」を行う脳回路を特定し、社会性志向の者と個人主義志向の者では、この脳回路の働き方に違いがあることも発見した。



自己利益の際には大脳の前部の左背外側前頭前野が活性化されることがわかった。他者利益も含む場合、前記の部位に加え、右側頭頂接合部にも活性があり、さらに右前島⽪質と内側前頭前野の活性の程度が他者利益への配慮に影響を及ぼす。
ヒトの脳が、「人工知能」と決定的に違うところは、「心」、「意識」、「感情」があることではないでしょうか。

これを主に制御している部分が、大脳皮質の前頭葉の部分で、これに「海馬」、「偏桃体」、「側坐核」などの構成部品から入ってくる情報をコントロールして機能しているので、「心」、「意識」、「感情」が、産物として発生するのでしょう。

誰一人として、同じ配線ではありませんせんが、生まれつきの場合と、脳神経細胞の編成途中の幼少期の劣悪な養育環境によっても、人間社会で社会生活をおくる上で、不具合が発生してくる。

「不具合が発生」と云うより、平均的な人間の思考回路ではない。。。と云うことでしょう。


1.共感能力と空気を読む

障害があると「空気を読む」を読めないと思いがちですが、サイコパスは「認知的共感」は敏感に読めて、それを利用するのです。 最初、見た感じすごい人に思われて、人は騙され、利用されるのです。



「感情」と関連する項目としては「共感」がありますが、「共感」とは?

■「認知的共感(cognitive empathy)」
情動的共感(affective empathy)」
の2種類あるようです。

また、「共感」って本当にあるの? 云う言い方もあります。感覚ですので、幻想かもしれません。心の中の思いですから、思うか思わないかの違いでしか無いのかもしれません。
認知的 共感 情動的 共感
相手の思考や感情を「知的に認識することができること」 相手の思考や感情に対して「情的に繋がって、自分の事のように反応できること」
職業によっては「情動的共感」はほどほどで、「認知的共感」が優れているほうが耐えられるものがあります。

職業としては、企業経営者、弁護士、外科医、救急隊員、警察官、自衛官、消防隊員、取締官などです。情的にはタフな職務なので、感じやすい人には務まりません。
職業としては、保育士や幼稚園教諭、福祉士、介護士、看護師、カウンセラー、芸術家、職人、ヘアースタイリスト、接客、客室乗務員などには「情動的共感」のほうを多く求められます。優しい心の繋がりや感性のほうが重要な位置を占める職務です。
分析力・洞察力は優れているけれど、冷たい人 トンチンカンな理解をするけれど、とにかく情に厚い人
サイコパスは、共感する心がないと言われているが、むしろこの感情は分かるのです。分かるから「偽装」できるのです。「認知的共感」を「偽装」できて「情動的共感」が弱い人の中には、詐欺師や犯罪者、冷血な統治者もいます。 自閉症者には、認知的共感は弱いが、この「情動的共感」は、よい環境で育っていれば、ちゃんとある。
・参考サイト :「認知的共感」と「情動的共感」



2.発達障害で云えば、ASD(自閉症スペクトラム症)と反社会性人格障害(サイコパス)の特徴

同じ「共感力」でも、障害によっては、感じる部分に違いがありますので、ちゃんと認識しておくべき点でもあります。

■発達障害の中の自閉症(ASD)タイプは、
「認知的共感」は弱いが、「情動的共感」は、よい環境で育っていれば、ちゃんとある。

■人格障害の中の反社会性人格障害(サイコパス)タイプは、
「認知的共感」があり「偽装」できるが、「情動的共感」が弱い。

■人格障害の中の自己愛性人格障害タイプは、
自己愛が強すぎて、自己中心的ですので「認知的共感」も「情動的共感」も弱いのではないでしょうか。



人は、無意識下で自己利益の最大を図ろうと、行動をしていますが、発達障害の場合は、この機能が、上手く働かない為に、分かりやすく云えば、変な奴と言われてしまう、上手く立ち回れないのです。ここが最大の特徴ではないでしょうか。

人の目を気にして、大抵は上手く立ち回るのですが、それができないだけなのです。何故なら無意識下で起こる行動ですので、中々、意識して制御できないのだと思うます。

人間、脳の活動するためのエネルギーは、無意識下75%、意識下5%、睡眠時20%だと言われている様に、どうにも、ニューロン間の情報伝達に支障がある場合、うまく制御できないのです。



3.共感力もあり、空気をちゃんと読めるが「空気を無視する」奴

「認知的共感(cognitive empathy)」と「情動的共感(affective empathy)」を持ち合わせているのに、それを無視する行動をとれるのは、どういうことのなのか?

私の場合、過去の経験からですが、頭の配線のおかしい「経営者」と10年以上付き合ってきた経験がありますが、普通の人なら、「訣別」している様な人でも、長いお付き合いができるのです。

現在も、訪問先に頭の配線のおかしい「ボス」が居て、私が訪問した時に、周りは、ハラハラしている様なのですが、私は、至って冷静です。

なぜ、揉めて喧嘩別れしないで、やってこれたか?

何故なら、「心」を通わせようなどと、考えても居ないのです。 きわめて論理的に話します。 相手も、1mmも私の事などに関心が無いのです。

意見が合わず、対立しても、例え怒鳴られたとしても、次の日のは、何事も無かったかのように、相手を扱います。というより、世俗的な言い方をすれば「つらこいて」相手に通常より多く話かけます。

逃げよう、避けようとすると、相手も、「動物レベル」の意識はありますので気が付きます。ですので、何事も無かったかのように接していれば、敵ではないと思われ、相手に嫌われないのです。

発達障害、人格障害など、極めて「グレーゾーン」の人と対応する時は、まともにやり合ったら、こちらが負けなのです。

もう一つ、コツがあるとすれば、この様な人は、自分より「下」の人間だと思うと、徹底的にたたいてきますので、自分より下の人間だと思わせないことです。

自分より、頭の悪い人間だと思われると、徹底的に突っ込んできます。



利用できる内は、自分のプライドを隠して、自分に経済的な被害が及ばないように、相手と接すれば、良いだけです。

精神的な被害は、「動物」にケンカを仕掛けても意味が無いでしょう。。そう思えば良いだけです。 動物レベルと、まともにケンカする方がバカでしょう。

相手の「脳の障害」をちゃんと理解、認識していれば、想定内の出来事です。



最後に、
私の場合、世の中の「空気を無視」して、世の中の「不都合な真実」をさらっと記載してしまいます。

空気を読む、読まないのレベルではなく、クソみたいな「空気は無視する」ので、反感を買いますが、決して「嘘」を言っているのではなく「不都合な真実」を言っているだけの事です。

そうですね。 

無意識下で自己利益の最大を図ろうと、行動しない場合が多々あります。

2019年5月15日水曜日

【書籍紹介】人体 神秘の巨大ネットワーク 臓器たちは語り合う (NHK出版新書)

本日の書籍紹介は、人体 神秘の巨大ネットワーク 臓器たちは語り合う (NHK出版新書)です。

この書籍は、NHKスペシャル シリーズ ”人体 神秘の巨大ネットワーク”という番組で、テレビ放映していたものを書籍にまとめたものです。

人間って、自分の体の事を分かっている様で、ほぼ、何も知りません。

私の場合、この番組を観ながら、ノートにメモを取り、一部まとめていましたが、書籍が出版されましたので、あらどうしようです。今度は、書籍をノートにまとめるべきか。。。?

このシリーズは現在、シリーズ人体Ⅱ「遺伝子」第2集の放映まで来ていて、「人体Ⅱ」は、「遺伝子」のお話になっていて、大変興味深い内容になっています。

人の遺伝子のDNAの98%は、ジャンクDNAだと言われていますが、98%のDNAを解析すると、その人のモンタージュ写真が作れるようです。

シリーズを通して、山中伸弥教授が出演されていていますが、先生が「私たちが医学生の頃は、何を学んでいたんでしょうね」と云うくらい、医学が進歩して、今まで分からなかった人体の神秘について解明が進んでいる様です。

脳の血管の仕組み
人体は、本当に巨大ネットワークなのですが、主な伝送経路は血管で、例えば、脳内の血管だけは、他とは違うのです。「血液脳関門」と呼ばれる仕組みがあり、脳内の血管の場合、メッセージを運ぶための物質を通常、他の臓器などの場所では、血液は漏れて伝わる様にできていますが、脳の場合は、ある特定の物質しか通過できません。

血管の中の「メッセージ物質」が、脳内の「グリア細胞」間に漏れると大変なことになります。

なぜか?
脳は、ニューロン(神経細胞)とニューロンの接続部分に「シナプス」を持っていますので、単にニューロン同志で、ダイレクトに電気信号(イオン)が流れるのではなく、シナプスの間隙から「神経伝達物質」を放出して、次のニューロンに信号を送っていますので、「メッセージ物質」が脳内のグリア細胞に漏れると、「神経伝達物質」と間違えてしまうので絶対にまずいのです。 誤動作を起こしてしまいます。

この「血液脳関門」と呼ばれる仕組も、以前は、分からなかった仕組みです。

この「人体のネットワーク」の中で、一体何が起こっているのか?

読まなくても生きてゆけますが、好奇心のある方は、お勧めの一冊です!!





-- 目 次 --
第1章 人体は神秘の巨大ネットワークである
第2章 腎臓
第3章 脂肪・筋肉
第4章 骨
第5章 腸
第6章 ネットワークと病気
第7章 ネットワークのさらに奥へ
第8章 脳
第9章 生命誕生
第10章 健康長寿
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人体の不思議と、さらに人工知能(AI)の違いについても考えると、人体の巨大ネットワークの仕組みを知ってしまうと、人工知能(AI)なんて、まだ「屁」みたいなものです。

人間の体は、受精卵から、自己増殖して、細胞どうしが、「メッセージ物質」を出し合い、ネットワークを通して、連絡を取り合い、最初は心臓から体の中に臓器を作ってゆきます。

体をコントロール(制御)しているのは、脳だけではありません。「臓器」同志が連絡をとりながら、人体を維持しています。

ヒトは、五感を使い、脳に入力して、体という出力装置で動いています。脳だけでは意識も無いのです。

もし、精巧なアンドロイドが作られても、ヒトの様に「動的平衡」を保つ事は、できないのです。 ある一部の細胞を除き、ヒトの細胞は、分子レベルで云えば、常に入れ替わっているのです。

■生物と無生物の違い。。。分子生物学者の福岡伸一先生曰く、「動的平衡としての生命体

■人と動物の違い。。。。。「宗教」や「貨幣」など「幻想」を信じる心が有るか。



さて、人工知能(AI)で云えば、
・アンドロイドの体には、センサーは取り付けられるが、「動的平衡」は無いのです。自己増殖する事もできません。作った時のままです。 金属疲労を起こすだけです。

・「幻想」を信じる心はプログラムすれば、何とかなると思いますが、「自己意識」を発生させることができないでしょう。



人工知能(AI)は、ある部分のみは、人間を越えれらるのでしょうが、人間をすべて超えるのは、数十年経っても不可能だという事が、神秘の人体について知れば思い知るでしょう。

人工知能(AI)を知りたければ、神秘の人体を、「人間って何だ?」を、知らないと、人工知能を語っても、意味が無いでしょう。



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2019年5月5日日曜日

【書籍紹介】 ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?~脳化社会の生き方~  養老 猛司 (著)  

2019年5月5日、
本日の書籍紹介は ”ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?~脳化社会の生き方~
養老 猛司 (著) です。  

ゴキブリのお話ではありませんので。

10連休も、もう少しで終わりますが、休みを取れた人、取れずに働いていた人と色々です。

休みを取れる立場に居ても、働かないと喰てゆけない人(沢山いる)、働くしか「能」のない人(今時、こんな奴は居ないか?)、休みは有ってもお金がないから遊びに行けなかった人にとっては、大変な連休でしたでしょうね。

今日あたりは、もう家にたどり着いた人、必至にたどり着こうとしている人たちで、混んでいるでしょう。 無事にたどり着けますように。

1.20年後の日本、変わるものと変わらないもの

「働き方改革」と言いますが、チビたちが居る親は、自分たちの時代を観て子供に、こうんな風に育ってほしいと、近視眼的に漠然と考えて育てるのですが、もう、これからの時代は、もちろん変わらないものも有りますが、子どもたちが、社会に出る頃には、AI(人工知能)が進化して、親が想像できないくらい世に中が変化してしまって求められる「能力」が変わり、増々、格差が拡大する時代になってくる様に思います。

残念ながら、今時、スマホ(コンピューター)さえも、まともに使いこなせない親が多勢に無勢を占めている世の中で、親が「想像・想定」できないことは、子供たちにも伝えることができないでしょう。ですので、増々、格差が拡大する時代になってくる様に思います。

もう一つ言えば、
漠然と「人工知能に仕事を奪われる」と思っている時点で、資本主義の社会の中で自分がどんな仕事をしているのか?理解できていない証拠です。 そんな人の仕事は、あっという間に無くなるでしょうから、別に「何の問題も無い」のですが。。。。。

例えば、

そもそも知能は遺伝子で決まるのか?」。。。これは違うでしょう。
頭のよくない親は、「そう遺伝子のせいよね!」と言って自分を納得させるのですが、これは遺伝ではなく、さまざまな経験、良い環境、知的生活習慣などが、子供の知能の発達に大きく寄与するのであって、決して遺伝子で決まるのではないでしょう。 そこが「認識」できない。
東大生の親は意識が高く、子供が小さい頃から知的好奇心を刺激する良い環境を与えていることが分かる。「賢い母親は、子供の能力を伸ばすようにうまく導くことができるので、子供が賢くなるのです」
「賢こくない母親」は、必ず、こう言います。「お勉強だけできてもね~」と。。。おいおい、あんたの子供は、「お勉強さえも、できない」という事を認識できていないのです。

バカは、遺伝子で連鎖するのではなく、親の育った環境とレベルが連鎖の元を形成しているだけでしょう(後天的な要素が重要な事に気が付かないし、自分にも経験がない為に理解できないのです)。

「養老 猛司」先生の著書の中に、「唯脳論」、「バカの壁」などの書籍がありますが、思考停止しないように、色々と、広く、深く、物事を考える必要が有るように思います。

その人が、経済的に豊かか、そうでないかに関わらず「バカの壁」を超えるのは難しいのです。

NHKの番組、人間ってナンだ?超AI入門 シーズン2 第11回「老いる」に、ゲストで養老 猛司先生が出演されていましたが、人工知能と人間の関係にも、非常に本質的な事柄をお話していましたのを覚えています。

物事を「近視眼的」に捉えるのではなく、AI(人工知能)と人間を語るとき、「人間の本質的な部分」をちゃんと捉えている処が、共感を持てます。


2.ちょっと、脱線しましたが、書籍の紹介です

数冊ですが「養老 猛司」先生の著書を拝読していますが、一見、簡単な言葉で書かれていますが、ものすごい難しい事柄を記載していて読んだ後、私の場合「頭」が悪いので、もう一度読み返し、考えないと、理解できない事があります。

こんな書き方、嫌いではありません。
簡単に、分かりやすく読めるが、ちゃんと考えないと、何が言いたいのか? 理解できない書き方ですね。 と言うより、ものの考え方でしょうか。

「脳」科学か。。。と思いきや、非常に「哲学」的な事柄が記載されていますので、ちょっと、ずるいですね。分かりやすく云えば、解決できない、解決されない問題がたくさん出てくるのです。

文章はそんなに難しくありませんが、ちゃんと考えていないと、読んでも理解することが、非常に難しい。 ちょっと曲者でしょうと言うより、「思考のレベル」が違い過ぎます。



ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?~脳化社会の生き方~



-- 目 次 --
■現実とは何か
意識は、なぜあるのか?
・脳の機能の基本は、コンピュータと同じである
・意識はひとつではない
・意識とは、自分の脳がどう働くかを知っているということ
・感情とは、脳のバイアスである

■自然と人間
人間は死んだら「モノ」なのか?「ヒト」なのか?

・人間は死んだら「モノ」なのか「人」なのか?
・死体には三種類ある
・人間は人工物ではなく、本来自然の存在
・荻生徂徠がいう「米は米、豆は豆」とは?
・社会の中で宗教が果たしてきた"ブラックボックス"の役割
・自然を破壊してきた文明は強い

■からだと表現
人間は「人工身体」と「自然身体」の
二つのからだを持っている
・いったい身体とは何か?
・日本では死者と生者をきれいに断ち切る
・数字で一般化された身体・・・「人工身体」
・歴史の上に立った身体・・・自然身体」
・「人工身体」と「自然身体」の埋まらない対立
・原理が違う、首から上と首から下の運動
・戦後、縮小していく身体表現と、肥大していく言語表現

■構造から見た建築と解剖
人工(脳)と自然(身体)との
釣り合いこそ重要である
・構造を見るうえで大事な5つの観点
・我々は目玉でものを見ているわけではない
・人工(脳)と自然(身体)との釣り合いこそ重要である

■ゆとりある生活の創造
人間は、意識だけでできているわけではない

・都市化を拒否している幸福の国・ブータン
・なぜ、ヨーロッパの都市は城壁で囲うのか?
・都市の中で、やむなく発生してしまうもの、それが人間の身体
・人間は、意識だけでできているわけではない
・ブータンと日本の小学生を、一年取り替えてみたらどうだろう

■現代社会と脳
「男」と「女」という言葉ができたとき、
性の連続が断ち切られた
・自然の中では、男と女の違いを分けることはできない
・男か女かわからないヒトは、自然にできてしまう
・人間が持っている自然は、女性に強く表れる

■ヒトを見る目
人間は、自分ができることの説明ができない

・人は自分で自分のやっていることを、よくわかっていない
・なぜ、宮本武蔵は一度も敗れなかったのか?

■子どもと自然
子どもを育てるとは「手入れ」をすること

・鎌倉の松は、なぜ消えてしまったのか?
・結局、「身についたもの」だけが財産となる
・なんで親は、子どもの教育に自信をもてなくなってしまったのか?
・子どものものを削って、大人のものをつくる時代になった
・都市とは、人間の考えたものしか置かないという約束のあるところ
・現在がどんどん大きくなって未来を食っていく
・子どもを育てるとは「手入れ」をすること
・メメント・モリ=死を忘れるな

■情報化社会と脳
「ああすれば、こうなる」だけになった現代社会

・脳を取り出して見てみる
・脳の出力は運動しかない
・人によって違う「現実」を統制するのが世間
・五感だけではない「美しい」「正しい」と感じる現実
・「ああすれば、こうなる」だけになった現代社会
・自然とは「ああすれば、こうなる」が成り立たない世界
・すでに都心ではバーチャル・リアリティになっている!

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どうでしょう、目次を見るとこんな内容です。 先生の「現実の世界観」と「人間の本質的な部分」が、うまく記載されている様に感じます。





追記
この書籍は、札幌駅ステラ5階の「三省堂」書店に平積されている文庫本から、新しく発見した書籍です。ほぼ毎日通っていると「平積」されている文庫本や棚の書籍でも、新刊の書籍をすぐに発見出る様になっています。

著者も、特に出版社は、出版して、売れるかどうかを気にしていますので、今の世の中で、興味をそそる書籍が出版されています。同時に、世間で何が話題になっているかも、透けて見えるのです。


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面白い、BLOGOSの投稿記事を見つけたので紹介します。 「みんなの知恵を集めたら」「ネットの知恵が薄まった」 どうしようもない人が、どうしようもない情報を喜んで摂取している。

そんな人に「書籍を読んだら。。」と言っている訳では、決してありませんので。。。

 

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【書籍紹介】空気を読む脳 中野 信子著

本日の書籍紹介は、「 空気を読む脳 」 中野 信子著 です。 彼女も脳科学者ですが、ハッキリ言って、同じ脳科学者の茂木さんの書籍より、面白いのです。すみません、茂木さんのは「 how-to 」本の様で、ちょっとなのです。 彼女の経歴( 1975年 生まれ)が、東京大学以降...